新型コロナウイルス感染症の影響で神奈川県内全25カ所の海水浴場が今夏開設されなくなったことを巡り、県は29日、海岸パトロールの体制について警備員2人で7月1日から順次開始するほか、利用者が例年多い海岸では土日・祝日を中心にライフセーバー2人が加わる計画を明らかにした。
横浜市内で開かれた県や沿岸13市町などによる実務者会議で県が報告した。県は「遊泳はお控えください」と記した看板を7月1日から順次設置。市町の要請に応じて例年の海水浴場の範囲が分かるように砂浜に目印となる柵を設置する。
県が管理する20カ所の海水浴場での海岸パトロールは、8月末まで警備員2人が原則午前9時から午後5時まで実施し、延べ約2千人を投入する。万一の事故に備え、藤沢や鎌倉などの海岸では7月4日以降、土日・祝日にライフセーバー2人がパトロールに参加。夏休み期間などはパトロールの人員を増強する。ドローンを活用した監視・救命活動も進める。県管理以外の5カ所については、市町からの要請があれば協力するという。