防衛省設置法の調査・研究に基づき中東のアラビア海北部などで情報収集活動を行っていた海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が30日午前9時半ごろ、乗員約200人を乗せて海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)に帰港した。指揮を執った第6護衛隊司令の稲葉洋介1等海佐(48)は「初めての任務だったが、無事に任務を完遂できて安堵(あんど)している」などと語った。
同基地で行われた帰国行事で河野太郎防衛相は「約8千隻の船舶を確認するなど清々と任務を完遂し、日本関係船舶の安全確保に必要な情報の収集に大きく貢献した。海運やエネルギーといった関係業界からも高い評価を受けている」などと乗員をねぎらった。
たかなみは2月2日に同基地を出航し、同26日から任務に当たっていた。6月9日に護衛艦「きりさめ」と任務を引き継ぎ、帰国の途に就いた。