「知って、肝炎プロジェクト」杉良太郎さん・伍代夏子さん夫妻が来県

厚生労働省が進めている肝炎対策事業「知って、肝炎プロジェクト」の理解と協力を求めるため、きょう(30日)プロジェクトの特別参与を務める歌手で俳優の杉良太郎(すぎ・りょうたろう)さんと、特別大使を務める妻で歌手の伍代夏子(ごだい・なつこ)さんが揃って和歌山県を訪れました。

杉さんと伍代さんは、きょう午後、和歌山県庁の知事室を訪れ、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事と福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監に、2018年の肝がんの死亡率で和歌山県が全国ワースト1位になった現状を示し、県民に肝炎ウイルス検査や早期治療を強く促すよう訴えたほか「知って、肝炎プロジェクト」と連携した様々な啓発活動への協力を求めました。仁坂知事は「出来る限り協力したい」と応えました。

これに先立ち、杉さんと伍代さんは、午前中、和歌山市役所を訪れ、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長にも協力と啓発を求めました。

杉さんは「色々な啓発行事を通じて発信していくので、死亡率全国1位から脱却してもらうとともに、県民には自分の健康を自分で守る意識を是非高めてもらいたい」と呼びかけました。

自らもC型肝炎にかかり治療を受けた伍代さんは「C型肝炎は血液検査をしないとわかりませんので、一日も早く検査をして欲しい。いまは飲み薬で治るので、是非とも治療を受けて下さい」と話しています。

厚生労働省が去年(2019年)10月に公表した2018年の人口動態調査の速報値で、人口10万人あたりの肝がんの死亡率が和歌山県は32・0人となり、これまで20年連続で全国ワースト1位だった佐賀県と入れ替わりました。

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