宮日女性懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第208回例会は30日、宮崎市の宮崎観光ホテルであった。同市のメディキット県民文化センター理事長兼館長の佐藤寿美さん(71)が「いつも誰かが~書かなかった自分史~」と題して講演した。
佐藤さんは、本紙窓欄で執筆した自分史で書き切れなかったエピソードを中心にドキュメンタリー番組制作の裏話や、宮崎国際音楽祭への思いを話した。
生涯現役を貫いた将棋の故大山康晴15世名人の取材では、病気を抱えて臨んだ名人戦に密着するため本人に内諾を得たが、名人の妻から「最期の時間を(家族に)頂けませんか」と言われ断念した裏話を紹介。「取材途中で(番組制作が)実現しなかった方が思い出深い」と振り返った。
新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった第25回宮崎国際音楽祭については、同音楽祭の創設期に尽力した世界的バイオリニスト、故アイザック・スターンさんとの思い出話を織り交ぜ、本県からアジア全体に音楽の素晴らしさを発信していくことを誓った。
佐藤さん(メディキット県民文化センター理事長)講演 宮日女性懇
- Published
- 2020/07/01 06:00 (JST)
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