19年度 県議会政活費1.1億円 15議員使い切り

 県議会は30日、2019年度に議員個人や会派に交付された政務活動費(政活費)1億3980万円のうち、1億1036万円を支出したと明らかにした。交付額全額を使い切った議員は15人、1会派。残額は2944万円で、県への返還率は前年度を8.1ポイント上回る21.1%だった。
 政活費は調査視察の旅費や要請陳情の活動費、議員活動に必要な図書・資料の購入費などに充てられ、議員個人に月額20万円、会派へ1議員当たり月額10万円を前払いで支給する。19年度は辞職した6人を含む45人と解散した2会派を含む10会派に支給された。
 各会派への交付額は自民党2860万円(残金626万512円)、県民連合宮崎720万円(3万3968円)、公明党360万円(135万5347円)、共産党240万円(17万5616円)。
 六つの1人会派のうち、2会派へは各120万円交付。残額は県民の声が69万6867円、郷中の会が120万円。昨年4月に解散した自民党くしまと愛みやざきには4月分のみ支給され、残額は自民党くしまが9万9820円、愛みやざきは全額使い切った。
 全額を使い切った議員は自民党12人、県民連合宮崎2人、公明党1人の計15人。残額の最多は有岡浩一議員(郷中の会)で、240万円だった。
 政活費収支報告書と領収書は30日から県議会ホームページで公開している。議会事務局総務課でも閲覧できる(閉庁日を除く午前9時~正午、午後1~5時)。

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