ドラフト全体1位のトーケルソン 契約金840万ドルは歴代最高

タイガースは日本時間7月1日、今年のドラフト全体1位で指名したスペンサー・トーケルソン(アリゾナ州立大)と契約合意に達したことを発表した。タイガースはトーケルソンを「プレーヤー・プール」に登録する方針を固めており、トーケルソンは来週から本拠地コメリカ・パークで行われる夏季キャンプに参加する予定となっている。

「MLB Pipeline」のジム・キャリスによると、トーケルソンの契約金は841万6300ドル(約9億700万円)。これは昨年の全体1位指名選手であるアドリー・ラッチマン(オリオールズ)の810万ドルを上回る歴代最高額となった。

また、今年の全体1位指名に割り当てられていたスロット・バリューは841万5300ドルだったが、トーケルソンはこれを1000ドルだけ上回った。キャリスによると、スロット・バリューのシステムが導入された2012年以降、全体1位指名選手がスロット・バリューを上回る金額で契約するのは初めてのことである。

トーケルソンが今年メジャーデビューする可能性は限りなく低いと見られるが、「プレーヤー・プール」に登録されることにより、本拠地コメリカ・パークで行われる夏季キャンプに参加できるだけでなく、シーズン中はAAA級トレドの本拠地であるフィフス・サード・フィールドで練習を行うことができる。トーケルソンは大学時代の一塁ではなく、プロでは三塁を守る予定であり、プロ入り直後から練習に参加できるのは非常に大きい。

なお、今年のドラフトで6人の選手を指名したタイガースだが、「プレーヤー・プール」に登録されるのはトーケルソンだけではない。2巡目指名を受けて入団したディロン・ディングラーも「プレーヤー・プール」に登録されており、6人の捕手のうちの1人として夏季キャンプに参加する予定だ。

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