「鉄道史を物語る宝物」重文の機関車など3両、保存先決まる 京都・与謝野

町が保存することを決めた「123号蒸気機関車」(京都府与謝野町滝・加悦SL広場)

 京都府与謝野町は、3月末で閉園した加悦SL広場(同町滝)の展示車両27両のうち、国の重要文化財「123号蒸気機関車」など3両を加悦鉄道資料館(同町加悦)で保存することを決めた。30日、運営会社の宮津海陸運輸(宮津市)に伝えた。

 ほか2両は、明治時代に製造・輸入された客車「ハ4995」と「ハブ3」。町が同社から無償譲渡を受け、維持管理費用を負担するという。
 また、旧加悦鉄道を走った気動車「キハ101」など3両は、NPO法人「加悦鐵道(てつどう)保存会」が譲り受け、与謝野駅裏の町有地での動態保存を目指す。資金はクラウドファンディングや寄付を募る。吉田博一理事長は「鉄道史を物語る宝物ばかりで、無くなれば将来後悔することになる。車両は町の発展の記録。多くの人の協力を得たい」と話した。

© 株式会社京都新聞社