カンニング竹山“森友問題”の「再調査」求める35万のネット署名黙殺の政府に憤慨

ABEMAが、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

■カンニング竹山、宮迫博之のYouTubeチャンネル出演で囁かれる自身の“テレビ引退説”に反論「全くない。できればバラエティー番組だけで生きていきたい、これからもブリーフ一丁で走り回る」

番組の冒頭では、月曜MCを務めるお笑い芸人のカンニング竹山が、6月27日に公開されたお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之の公式YouTubeチャンネルに登場した動画がきっかけで、テレビ業界内で「竹山さんがテレビを引退する」という噂について言及する一幕があった。

竹山は「個人的な話で申し訳ないんですけど」と前置きした上で、「ずっと前から宮迫に出演を依頼されていて、お世話にもなっているので、YouTubeに出たんですよ」と切り出し、「ちょうど同じ時期に、仲間たちと“オンラインサロン”をやろうという話が立ち上がって。『今の俺に一番合っているんじゃないか』という軽い気持ちで、サロン名を“竹山報道局”と名付けて。そうしたら、『宮迫さんのYouTubeにもいきなり出るし、“竹山報道局”も急に立ち上げるし、竹山色んな考えがあってテレビを捨ててインターネットに進出するんじゃないか?』と意外と業界の人がざわつき始めて」と苦笑いで告白。

そして、「全くない。できればバラエティー番組だけで生きていきたいくらいですし、これからもブリーフ一丁で走り回る覚悟です」と意思表明しスタジオの笑いを誘った。

■カンニング竹山、“森友問題”の「再調査」求める35万のネット署名黙殺の政府に憤慨「辻褄が合わないことが多すぎる、35万人の『やっぱりおかしい』の声に国は応えるべき」

この日の放送では、「森友学園」への国有地売却をめぐる文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局・赤木俊夫さん(享年54)の妻が、事件の再調査を求めた“ネット署名”で約35万筆もの声を集め、提出したにも関わらず、再調査をしないとする政府の対応について議論した。

番組MCのカンニング竹山は、「政府の行動で、『辻褄の合わない事がいっぱいありすぎるな…』って思うんですよね。ちょっと話は違うかもしれないけど、かたやコロナの影響で『リモートワークしてくれ。ITとかどんどん使ってやりましょう』みたいな事を推進しているわけじゃないですか。でも、ネットで署名したら『それは無効です』ってなると、『いやいや、そういう事を進めてるんじゃないんかい』っていう辻褄の合わなさがある。実際に命を絶った人がいて、『この問題、おかしいよね?』と35万人もの国民が思っている。今回署名してない人でも、きっとそう思っている人はもっと沢山いるはず。そこを政府が頑なに『もう一回調査しない』となると、辻褄が合わなくなるから納得いかなくなる」と苦言を呈した。

これを受けて、森友問題を追い、亡くなった赤木さんの妻・雅子さんへの取材を続ける元NHK記者で、大阪日日新聞の相澤冬樹は、「再調査しないと言われると『署名をやった意味がなかった』と捉える人もいると思うんですけど、私は『署名をした。そして35万人の賛同者が集まった』という事に意味があると思っている。勿論35万人の力で“再調査します”となったらそれが1番良い訳ですけれども。でも少なくとも、“再調査する・しない”の選択権は政権側にある訳で。それでも彼らは『する必要がない』と言っている事が分かった。ここまで頑なだと『なんかおかしいよね』と思う人も出てくるでしょうし、結局僕らが出来る事って“選挙で1票を投じる”という事だけなんですけど。“選挙で1票”を投じる際に、『こんな事あったよね。政府は、35万人が求めたものを“しない”と言ったよね』という事実が持つ意味というのはものすごく大きい事です」と言及した。また、相澤は今回集めた35万人の署名が現在は雅子さんの手元に返却されている事を挙げると、「雅子さんは署名を俊夫さんの祭壇前に飾っています。亡くなった時は誰も味方がいない寂しい状態だったけど、今は『35万人があなたの味方をしてくれたよ』という事を俊夫さんに伝えられた。そして、雅子さん自身も、“自分1人が言っている事”ではなく、“35万人が味方している事”だとエンパワーされている。これから始まる裁判でも心強いと思います」と、ネット署名の意義について話した。

一方、オンライン署名サイト「Change.org」のディレクターを務める武村若葉さんは、今回集まった署名数について「私たちのサイトはユーザーが好きな主張に関するキャンペーンを立ち上げられるものなので、色々な主張が展開されるのですが、本件はその中でも突出して速かったです。最速で20万近く集まりましたし、35万という数はこれまでの倍以上のボリュームで注目度が高く、そして『何か少しでも声を届けたい』と思った人が多かったと改めて感じさせる規模だと思っています」と述べた。また、「35万人もの署名がどうして集まったのか?」と問われた際には、「タイミング的にコロナの影響もあって、自分たちの“身近な問題”と“政治の問題”が密接で、結局のところは自分たちの生活は政治に直結していることを改めて感じる方が増えたからでは?」と推測した。

また、実際にオンライン署名サイトを使用するには、自身のメールアドレスを登録する他に認証作業などいくつかの工程が必要になる事から、黒肌ギャルユニット『blackdiamond from2000』のリーダーとメインボーカルを務め、そのカリスマ性から“令和最強ギャル”との呼び声も高いあおちゃんぺは、「聞けば聞くほど35万ってすごいですね。アカウント作るのがまず普通にダルいのに、アカウント作って認証して署名してってなると35万はすごい。安倍総理のステイホーム動画に35万“いいね”が付いたからそれに比べたら少ないって言われてるけど、あの“いいね”もほとんどが冷やかしの“いいね”だし、Twitterの“いいね”なんて1秒でできる。そう考えたら、こっちの方が断然ハードル高い。それなのに同じ35万集めたって相当すごいことだと思います」と称賛した。

署名数から考えられる国民の関心度の高さについて、竹山は「今回の署名みたいにアカウントを作ってちゃんとやらなきゃいけないという事になると“真実性”がすごくありますよね。その中で、35万人が『やっぱりおかしい』と思っているのならば、それは今の政権に賛成か反対か別として“国民を守る”という事で考えると、国はもう1回調査をすべき。それをやらないのは怪しくておかしいし、こうやって35万人の署名が集まっている事をもっと色んなメディアが伝えた方が良い。日本人として日本に生きている限り、おかしいと思う事は声を上げないといけない。だから僕は、国はちゃんとこの問題を見るべきだと思います」と警鐘を鳴らした。

本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時:毎週月~金曜 夜9時~夜11時 ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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