アコヤガイ稚貝が大量死  高水温とエサ減少が影響か

英虞湾などで養殖されているアコヤガイの稚貝の3割以上がへい死していることが、養殖業者へのアンケート調査でわかりました。

アンケートは、去年発生した英虞湾などでのアコヤガイのへい死が今年も6月上旬から報告されていることを受け、三重県水産研究所が行いました。

生まれて1年以内の稚貝のへい死率は通常6月から8月の間で15パーセントですが、アンケートによりますと今年は36パーセントの約250万個に上っています。

へい死は英虞湾周辺をはじめ県内全ての地区に広まり、県では海水温が例年より2度ほど高いことや、エサとなるプランクトンの減少などが影響しているとみています。

エサ不足による衰弱を防ぐため、稚貝を海に放す時期を通常より遅らせるなど新たな対策の検討を始めるということです。

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