島原市 観光客、宿泊客 ともに3年連続増 2019年動態調査 スポーツ大会や合宿誘致など要因

島原市の観光客数の推移

 2019年に島原市を訪れた観光客数は、前年比0.2%増の138万5698人、宿泊客数も同4.4%増の23万3524人で、ともに3年連続で増加したことが市の観光客動態調査で分かった。
 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に出場したトンガ代表の公認キャンプのほか、各種スポーツ大会や合宿の誘致による交流人口の増加などが要因とみている。
 主要観光施設の入館者数は、雲仙岳災害記念館(有料ゾーン)が18万8千人(前年比6千人増)、島原城13万2千人(同1万4千人増)といずれも増加。交通機関別の客数は、熊本などからの航路利用が107万8千人で全体の約8割を占めた。
 雲仙・普賢岳の大火砕流惨事が発生した1991年以前は、観光客数が200万人、宿泊客数が40万人を超えていた。90年と比べると19年は観光客数で32%、宿泊客数で45%減っている。市しまばら観光おもてなし課の担当者は「市外、県外からの誘致対策として情報発信に努め、島原半島各市や観光団体と連携した広域観光の促進に引き続き力を入れたい」と話している。

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