カブスの先発左腕・キンターナが皿洗いで利き手を負傷

カブスは日本時間7月3日、先発ローテーションの一角を担う左腕ホゼ・キンターナが皿洗いの際に左手親指を負傷し、5針縫ったあと、裂傷を修復する手術を受けたことを公表した。戦列復帰までのタイムテーブルは未定となっており、キンターナは故障者リストに登録された状態で2020年シーズンの開幕を迎える可能性が高くなった。

セオ・エプスタイン野球部門社長は、キンターナの状態について「現時点では彼のタイムテーブルには不確定要素がある」と語り、復帰予定時期を明言しなかった。現時点では、およそ2週間後に状態を改めて確認してタイムテーブルを設定し、投球練習を再開する予定となっているようだ。

エプスタインは「ベストのシナリオは、彼の親指がスムーズに回復し、早い段階で練習を再開できることだ」と語る一方、「回復に予想以上に時間がかかり、彼の復帰が大幅に遅れてしまうというシナリオも考えられる」と最悪のケースも想定している。昨年まで7年連続で31試合以上に先発し、4年連続で11勝以上をマークしている先発左腕の離脱が長期化すれば、2年ぶりのポストシーズン進出を目指すカブスにとって大きな痛手となる。

キンターナは、ダルビッシュ有、カイル・ヘンドリックス、ジョン・レスターに次ぐ先発4番手に予定されていた。先発ローテーションの残りの1枠は、タイラー・チャットウッドとアレック・ミルズの争いとなり、チャットウッドが先発5番手に収まり、ミルズはブルペンに回ることが予想されていたが、キンターナの離脱により、この両右腕が先発4~5番手を務めることになりそうだ。

カブスが3年ぶりの地区優勝を目指すうえで、計算できる先発投手を失うダメージは小さくない。その穴を埋めるためには、代役となるミルズの活躍はもちろんのこと、昨年後半戦に見事なパフォーマンスを見せたダルビッシュには、シーズン開幕からエース級のピッチングを展開することが求められるだろう。

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