7度のNASCAR王者ジミー・ジョンソンに新型コロナ陽性反応、インディアナポリス戦を欠場へ

 NASCAR最高峰のカップシリーズで7度のタイトル獲得経験を持つジミー・ジョンソンが、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応を示したと、所属するヘンドリック・モータースポーツが発表した。

 カーナンバー48のシボレー・カマロZL1 1LEをドライブするジョンソンは、7月5日にインディアナポリス・モータースピードウェイで行なわれるレースを欠場、代わってジャスティン・アルガイエが48号車に乗り込む。 

 現在44歳のジョンソンは、2020シーズン限りでカップシリーズへのフル参戦は終了すると表明している。

「僕の最優先事項は、愛する人とチームメイトの健康、そして安全だ」とジョンソンはチームのリリースで述べている。

「これまでのカップシリーズにおけるキャリアで、レースを欠場したことは一度もない。外からレースを眺めることは非常につらいことだろう。この状況は残念だが、レースに復帰して勝つための準備ができるだろうし、プレーオフ争いはできると思っている」

 ヘンドリック・モータースポーツの声明によれば、ジョンソンはCOVID-19による症状を自覚していないという。ジョンソンは金曜日の朝に、彼の妻チャンドラがアレルギーのような症状を経験した後に陽性反応を示したことを知り、自らも検査を受けた。

 ジョンソンは検査の前後においてはチームと連絡を密にとっており、これらをチームはすぐにNASCARへと報告している。予防措置として、濃厚接触者である1名のチームクルーが自己隔離状態に置かれることも明らかとなった。

「彼がレースに出場できないのは残念だが、これはジミーと関係者全員にとって正しいことだ」とヘンドリック・モータースポーツのオーナーであるリック・ヘンドリックは語っている。

 NASCARは7月3日金曜日に以下の声明を発表している。

「イベント・オペレーション・プロトコル・マニュアルにおけるガイドラインに従って、ジミー・ジョンソンがCOVID-19の陽性反応を示したことについて注意喚起する」

「NASCARはCDCガイドラインに従い、ジョンソンがレースに復帰するための手順を示す。すなわち、ジョンソンに症状がなく、かつ24時間以上の間をおいた2回の検査で陰性であることが求められる。また、医師による許可も必要となる」

「ジミーは非常に優れたチャンピオンであり、我々は彼の回復を祈っている。NASCARはジミーにプレーオフ出場権争いの免除を与え、彼が8度目のタイトルを目指してレースに戻ってくること楽しみにしている」

新型コロナウイルスへの陽性反応が明らかとなったジミー・ジョンソンがドライブするシボレー・カマロZL1 1LE

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