「南蛮文化」伝える14点 大村市歴史資料館 初のテーマ展

海外との交流で花開いた南蛮文化を紹介するテーマ展=大村市歴史資料館

 大村市東本町のミライon図書館内にある市歴史資料館で、戦国時代に海外との交流を通じて花開いた「南蛮文化」に焦点を当てたテーマ展が開かれている。7月19日まで。入場無料。
 普段展示していない所蔵品を公開し、常設展示の内容を掘り下げて紹介しようと開催。昨年10月の開館以来、テーマ展は初めて。
 会場には、アジアと西洋の王を西洋画と日本画の手法を用いて描いた江戸初期の「泰西王侯騎馬図屏風(たいせいおうこうきばずびょうぶ)」(縦約166センチ、横約460センチ)をはじめ、海外への輸出用として作られた「南蛮漆器洋櫃(なんばんしっきようひつ)」など計14点を展示。ローマ字風のデザインが施された刀のつばや南蛮人をモチーフにした根付けなど、人々の間で南蛮文化がブームとなったことを示す所蔵品も紹介している。
 同館の担当者は「西洋と日本の文化が大きく交わったこの時代は、大村の歴史の中でも特徴的。当時の人たちの西洋への憧れを感じてもらえれば」と話した。

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