任期満了に伴う神奈川県綾瀬市長選が5日、告示され、現職で無所属の古塩政由氏(69)以外に立候補の届け出はなく、無投票で再選を決めた。同市長選での無投票は1978年の市制施行以降初めて。
古塩氏は再選が決まった後、「東名高速道路綾瀬スマートインターチェンジ(仮称)が来年夏に開業し、その翌年には道の駅を整備する。悲願だった市の新たな玄関口が誕生する。人の流れが変わるのを機に地域振興を進めていきたい」などと2期目の抱負を述べた。
無投票に関しては「新型コロナウイルスの感染問題と重なり、自分の考えを有権者に訴える場がなくなってしまった」と複雑な表情を見せた。
古塩氏は2016年の前回市長選で、勇退した前市長の後継候補として出馬し新人同士の一騎打ちを制した。前市政の「継続と革新」を訴え、市政運営に取り組んできた。2期目に向けて掲げた27項目の政策では独自色も打ち出し、中心市街地の形成や厚木基地を活用した留学プロジェクトなど新たな取り組みを追加した。