「日常戻りますように」JR東神奈川駅伝言板の七夕飾り好評 駅員が天の川再現

手作りの伝言板を活用した七夕飾り=JR東神奈川駅

 JR東神奈川駅(横浜市神奈川区)に、手作りの伝言板を活用した七夕飾りがお目見えした。新型コロナウイルスの収束から将来の夢まで、多彩な願い事が寄せられている。

 コロナ禍で沈みがちな気持ちを癒やしてもらおうと、改札口に期間限定の伝言板を復活させた同駅。4月下旬の設置当初はコロナ禍の克服を望んだり、結束を呼び掛けたりする書き込みが多かったが、緊急事態宣言解除後は個人的な願い事に変わってきたという。

 こうした状況を受けて考案した七夕飾りは、絵心のある駅員がチョークで竹を描き、青い紙を貼り合わせて天の川を再現。市内のJR敷地内から高さ約3メートルのササも取り寄せた。

 用意した短冊は400枚以上が集まり、1日約30枚ずつ増えるほど好評を博す。「日常が戻りますように」「病気が治りますように」「きょうりゅうのかせきをはっくつしたい」といったさまざまなメッセージが伝言板を埋めている。

 飾り付けは11~12日ごろまでの予定。丸智也駅長は「第2波が来ないことを願いつつ、皆さんを元気づけていきたい」と話している。

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