駐車場もシェアする時代に
クルマで出かけた際に、必ず使うのが駐車場。これまでデパートの駐車場やコインパーキングを使うのが一般的だったが、今“akippa”(アキッパ)というサービスがあるのをご存知だろうか。これは、必要のなくなった駐車場をその土地のオーナーが安い値段でお客さんに提供するというモノ。
2014年のサービス開始から、わずか6年足らずで全国に3万7000箇所の駐車場が登録され、利用者は190万人に及ぶ。その理由は簡単で、スマホアプリで簡単に予約ができる手軽さゆえ。アキッパは今大注目のサービスなのだ。
使っていない駐車場を必要な人に、必要な時間だけ貸し出せるのだから、空いている土地の有効活用となる。その面でも注目を集めている。これまでユーザーにフォーカスした記事が多かったが、今回は駐車場を貸し出す側、そうオーナーにフォーカスを当てたい。
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初期費用0! 誰でも駐車場オーナーになれる!
アキッパを利用したコトがある人ならわかると思うが、登録されている駐車場のほとんどは住宅街の中。先にも言ったがその理由は、クルマを手放した人や複数台駐車できるスペースがあり、その余っているスペースを有効活用している場合が多いから。
個人オーナーのみならず、会社などの法人が所有しているスペースを貸し出しているケースも増えてきている。というのも企業のコストカットの一環で営業車などの社用車を手放す、あるいはカーシェアなどに切り耐えたという企業もあり、余っている駐車場を貸し出しているのだ。
実は企業がオーナーの駐車場はユーザーにもメリットがある。個人オーナーが運営している駐車場に比べて駅に近いといったアクセスの良さがユーザーの目に留まり、住宅街よりも稼働率が高いという。
月々の収入はお小遣い程度……
おそらく1番気になるのは、月々どれほどの収入が見込めるのか? だろう。結論からいうと、正直そこまで儲かるものではない。駐車場の立地条件にもよるが、月4000円台〜2万円代とお小遣い程度だ。
だが注目したいのは、初期投資額が0円ということ。自分が持っている駐車場をスマホやPCで登録するだけと超簡単なのだ。一般に、精算機やロック版、さらには設備工事などコインパーキングを始める際は200万円以上かかると言われており、それに比較しても、アキッパは始めるハードルが極めて低いのだ。
クルマを手放して駐車場をムダにしている方がいたら、アキッパの導入を検討してみてはどうだろうか。アクセスが悪くても、初期費用がかからないのだから、一度真剣に考えて欲しい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】