3、6月に相次ぎ事故、けが人も 川崎市営バスの女性運転手戒告

川崎市役所

 川崎市は6日、3月と6月に相次いで事故を起こし、けが人も出したとして、市営バス塩浜営業所の女性運転手(46)を戒告の懲戒処分にした、と発表した。市では6月以降、不祥事が相次いでおり、福田紀彦市長は同日の定例会見で「市民におわびを申し上げたい」と改めて謝罪した。

 市によると、運転手は3月18日、同市川崎区の交差点で急発進してミニバイクに追突、運転手の背中などにけがを負わせた。その際に急ブレーキをかけ、乗客2人の首などにも軽傷を負わせた。

 6月8日には、同市宮前区の交差点を直進した際、バックミラーを左車線に停車していた企業の送迎バスのバックミラーにぶつけて破損させた上、飛び散ったミラーの破片で送迎バスの前方に止まっていた軽自動車を傷付けた。

 市交通局庶務課は「本人は3月の事故について『漫然と運転していた』、6月の事故について『目測を誤った』と話しており、反省している」と説明した。

 市では事務処理ミスなどが相次いでおり、市長は「市政そのものの信頼を損なう大変憂慮する事態」とし、「他局であったことを自分事にしない限り、同じことが次々と出てくると思う。しっかり徹底していきたい」と述べた。

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