【新型コロナ】来年の成人式はオンラインで 全国最多の横浜市、感染拡大懸念

新成人で埋め尽くされた式典会場の横浜アリーナ=2019年1月14日、横浜市港北区

 横浜市教育委員会は6日、2021年の成人式をオンラインで開催すると発表した。新型コロナウイルス感染症の収束がいまだ見通せない中で、横浜アリーナ(同市港北区)に全国最多の新成人が集まる従来の方法は「感染拡大を引き起こす可能性が否定できない」と判断。来年1月11日の当日、特設サイトでお祝いメッセージなどを配信する。

 市教委によると、感染症を懸念して成人式をオンラインで開催することを決めた政令市は現時点でない。来年の成人式の対象となる新成人は約3万7千人。

 市教委は例年と同様、アリーナで式典を開くことを検討したが、新成人全体の7割程度が出席する従来の方法では感染拡大の懸念が拭えないことからオンラインで代替することを決め、新成人らでつくる実行委員会にも伝えた。実行委は「残念だが、やむを得ない」と了承したという。

 特設サイトでは、市長や議長、市にゆかりのある著名人らからのお祝いメッセージのほか、新成人や市民による写真やメッセージなども配信する予定。市教委は実行委とも協議し、今年12月中旬までに具体的な内容をまとめる。

 今月6日に開かれた市教委の定例会で、市が報告した。教育委員からは「新成人がうれしいと思うことが(企画の)真ん中にあるといい」「視覚や聴覚の障害のある人もアクセスできるよう配慮を」といった意見や要望が出された。

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