ひとり親家庭に子ども弁当 諫早に「シングルマザー子育て支援の会」 10企業・団体、食材など無料提供

シングルマザー子育て支援の会が無料で配布する「子ども弁当」=諫早市、水月楼

 新型コロナウイルス感染症の拡大で経済的に影響を受けたひとり親家庭を支えようと、長崎県諫早市内の10企業・団体でつくる「シングルマザー子育て支援の会」(会長・林田渡諫早大同青果社長)が4日、発足した。市母子寡婦福祉会と県社交飲食業生活衛生同業組合諫早支部に加入する家庭に対し、子ども弁当を10月まで毎月各1回、計400食(各回50食)を無料で届ける。
 ひとり親家庭の母親らが休業や減収に見舞われたのを知り、八江コーポレーション(八江利春社長)が呼び掛け。JAながさき県央など9社・団体が米や野菜、果物、肉類などの食材と弁当を詰める容器を無料で提供。老舗料理店の水月楼が調理を担当する。
 八天町の水月楼であった発足式には約20人が出席。林田会長(65)は「微力ながら地域に貢献し、子どもの幸せを願って息の長い活動にしたい」とあいさつ。同福祉会の松本幸子会長は「子どもの喜ぶ顔が楽しみ」、同支部の辻竹美支部長も「企業の皆さまも大変な中、ありがたい。地域に恩返しできるよう頑張っていく」とそれぞれ述べた。
 出席者は、出来上がった唐揚げ弁当とハンバーグ弁当を見ながら、「野菜をもう少し加えてもらえたらいい」などと助言し、栄養のバランスを考えた献立や配布方法を確認した。

© 株式会社長崎新聞社