【新型コロナ】川崎のプレミアム券、申し込み不調 市が2次募集検討へ

上を向くドラえもんがデザインされた「川崎じもと応援券」(川崎市提供)

 川崎市が新型コロナウイルス感染症の影響に苦しむ中小企業を下支えするために発行するプレミアム付き商品券「川崎じもと応援券」の購入申し込みが販売予定数の3割以下にとどまったことが6日、分かった。福田紀彦市長は同日の定例会見で、2次募集を検討する考えを示した。

 応援券は市内在住、在勤、在学者を対象に、1冊1万3千円分を1万円で販売するもの。利用できる店舗は市内の中小・小規模事業者や個人事業主に限定し、5千店の参加を目指していた。

 市によると、3日まで予約を受け付けた結果、購入者は6万6530人。販売予定数87万冊に対し、販売数は24万3181冊だった。また利用できる店舗も2084店にとどまり、ともに目標に遠く及ばなかった。

 不調だった理由について、市長は「(事業に参加する)店舗数の滑り出しが厳しかったことや制度の趣旨から量販店、大型スーパーが含まれていないことが影響した」と分析。2次募集なども検討するとし、「せっかく始めたものなので、皆さんに買って使ってもらえるよう全力を挙げる」と話した。

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