「雪舟の庭を守る会」が書面で総会 常栄寺に200万円を寄付

▲デジタル版画「風渡る常栄寺雪舟庭」

 「雪舟の庭を守る会」(末永汎本会長)は、毎年6月に総会を開いているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書面上で開催。その決議を受け、常栄寺(今井宏泉住職)に200万円を寄付した。

 2019年度(2019年4月~2020年3月)の会費などによる収入は約101万円で、支出は約49万円。2020年度への繰越金は約375万円だった。10月に防府市出身の落語家・春風亭正朝による落語会を開催。さらに、常栄寺雪舟庭のツイッターを開設し、SNSでの情報発信に着手した。前年度に引き続き日本画家・須藤和之による「風渡る常栄寺雪舟庭」のデジタル版画も販売。年度内にMサイズ(3000円)が5枚、Sサイズ(2500円)が11枚売れた。また、新たに「空を映す」のデジタル版画も制作。Mサイズ(3000円)のワンサイズで、4枚を販売した。どちらも、山口市ふるさと納税の返礼品に選ばれている。

▲デジタル版画「空を映す」

 2020年度は、前記の常栄寺への寄付に加え、引き続き会員増強やデジタル版画の販売促進、SNSでの情報発信に努める。2020年は、雪舟生誕600年の記念の年だが、新型コロナウイルスによって「イベント等は開催しづらい」と末永会長。収束状況によっては、雪舟庭ライトアップ特別鑑賞会を企画するという。ちなみに、同会から同寺への寄付は2年ごとに実施されており、今回は3回目。累計600万円になった。

 同会の5月末時点の会員数は、86法人・158人。会費は、法人が一口1万円で、個人が5000円。5000円ごとに1枚の会員証がもらえ、持参者は期間中何回でも、無料で同庭を拝観できる(通常は1回300円)。有効期限は、入会日の翌年度末まで(本年度入会したら、2022年3月まで)。問い合わせは、事務局の同寺(TEL083-922-2272)へ。

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