再注目の「ドライブインシアター」 車内から観賞、コロナ予防 県内でも開催予定

東京サマーランドで開かれたドライブインシアター=6月13日、東京都あきる野市(NCC提供)

 かつて米国や日本で流行した「ドライブインシアター」がコロナ禍の中、感染予防に有効な非接触型の映画観賞スタイルとして再注目されている。全国でイベント会社などによる上映会が開かれており、長崎県でも31日と8月1日、島原総合運動公園多目的広場(島原市新山2丁目)、同月2日、大村市幸町イベント広場で計3回開催予定。主催する長崎文化放送(NCC)は観賞希望者(県内在住者のみ)を募集中。無料。
 野外に設置した巨大スクリーンで車内から映画を観賞するドライブインシアターは、1950~60年代に米国でブームとなり、日本でも90年代に人気を集めた。しかし、シネマコンプレックス(複合型映画館、シネコン)の普及や悪天候では上映できないなどの理由で客足が遠のき、衰退したという。
 ところが、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ちながら映画を大画面で楽しむ方法として再び脚光を浴びる形に。イベント会社「LACOL(ラコル)」(本社・札幌市)は7月3日までに国内3カ所でドライブインシアターを開催。6月、東京で開いた上映会には約50台の車がずらりと並んだ。
 本県では、31日に「SING」、8月1日に「ペット2」、同2日に「僕のワンダフル・ライフ」を上映予定。いずれも午後8時開演。約400インチの巨大スクリーンを設置し、画面に対し車高の低い順に車を並べて観賞しやすくする。音声はカーステレオのFMラジオで受信する。小雨決行。
 希望者はNCCのメールマガジンに登録し、同社ホームページから事前に申し込む必要がある。応募締め切りは12日。1回の上映に付き70台を抽選で選び、当せん者にメールとはがきで通知する。問い合わせはNCC(電095.843.7003)。

 


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