旧池島鉱じん肺患者 国に480万円賠償提訴 長崎地裁

 2001年に閉山した長崎市の旧池島炭鉱で約13年間働きじん肺になった元従業員が、国に計約480万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こしたことが7日、分かった。
 訴状によると、原告は長崎市の70代男性。1983年2月から88年3月までと、93年7月から2001年11月までの計約13年にわたって同炭鉱で働き、じん肺に罹患(りかん)した。管理区分2、続発性気管支炎合併症と認定されており、「国はじん肺の発生などを防止するために鉱山保安法に基づく規制権限を行使すべき義務があったのに怠った」などとしている。

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