2020年最注目のバステク『ホバスト』専用フックがデコイから遂にリリースされたぞ!!

ミドストの進化系として今、巷で再注目の「ホバスト」。ジグヘッドではなくノーシンカーやネイルリグ、中層ではなく表層、しかも移動距離はほぼゼロかつ1点でホバリングしているかのような繊細なアプローチである。このメソッドに注力したアイテムを続々と投入しているのが、カツイチの総合ルアーフックブランド『デコイ』。来たるべき時のために、今こそ実戦配備せよ!

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西日本と東日本で“2つの流派”が存在か!?

昨季辺りから西日本のクリアウォーターを中心にジワジワと浸透し始めているNEWメソッドが『ホバスト』

浮遊を意味するホバーと、ミドストの略称で知られる中層スイミング・ミッドスローリングを掛け合わせたネーミングだ。

リグはノーシンカーもしくはネイルリグをベースに、表層で限りなく1点を保つ超デッドスローアピール。タフなバスにも違和感なく喰い込ませる驚異のテクニックは、わずか1年余りで急速に普及。昨季早春に行われたJBトップ50七色ダム戦でも上位入賞選手の切り札として注目を浴びたリグだ。

板山「実は、東日本にはおよそ10年前から同様のアプローチが存在していたんですよ」

驚くべき事実が発覚。「細部は異なりますが」と前置きした上で語ってくれたのは、房総半島のリザーバーの名手・板山雅樹さんだ。

【Profile】
板山雅樹(いたやま・まさき)
千葉・亀山ダムのスーパーローカルとしてその名を馳せる一方で、本業は上州屋東陽町店スタッフという二足の草鞋で奮闘中。お店へ買い物に行けば、そのキモを教えてくれる…かも(!?)。

板山「西日本での認識は、いわばミドストの軽いver.で、ボディのローリングを意識した釣り。対して、東日本ではスイミングを意識して、テールだけを揺らす釣りです」

それを象徴するのが、対応フックのアイの角度。今季デコイから発表されたホバスト用フック2モデルは、『JIG52リマック』が90度『JIG53Fリマック』が前方斜め60度のセッティング。

JIG52リマリック(デコイ)

90度アイがシェイクをローリングへと転化

喰わせの切り札として知られるジグヘッド「プラスマジックVJ-74」のフック単体モデルが登場。90度アイは上方向の力が働くため、繊細なシェイクがセットしたワームのローリングアクションへと転化。西日本発祥のホバストを自在に実現出来るモデルだ。

ホバストの基本は背中に2度の薄刺し

ワームの背中側、ヘッド部のやや後ろからハリ先を刺しては抜きを2度繰り返して、薄い縫い刺しセッティングが基本。通し刺しに比べ、キャスト時などにワームのズレを防ぎやすいのがメリットだ。

JIG53Fリマリック(デコイ)

現代に昇華したホバスト。60度アイで再現が可能に!

斜め前方60度にアイを配置して、ワームの進行方向に対して抵抗を作り、程よい操作感を与えるモデル。同時にゲイプ幅も稼げることで、フッキング率の向上にも貢献。およそ10年前に発祥したホバスト的な東日本の釣りを、板山さんが現代流に昇華した形状がそこにある。

【注目!】ワームキーパーチューニング方法(簡単!)

JIG53Fの進化型『FFフック』発売まで、いよいよ秒読み体制に入った! 最大の特徴はキーパーからエクステンドされたダブルガード。従来オープンウォーター主軸だったホバストが、カバー周りでも対応可能に。

ズレ防止のワームキーパー、ダブルガードを標準装備。オープンエリアならガードをカットしてキーパー付きのフックとしての活用も。

板山さんによる東日本流ホバストのセッティング例がこちら。画像のスーパーリビングフィッシュやスーパーホバリングフィッシュ(ティムコ)を主に使用。

板山「着水したら僕は巻かない。ラインの重みで漂わせるだけ」

フロロ3lbと張りのあるロッドを駆使する実に繊細なゲームだ!

【スペック】
●サイズ:#3、#2 ●価格:350円(税抜き) ●発売:8月予定

西日本では90度? 東日本では60度?アイ角度によるアクションの違いを理解して、自身にマッチするモデルを選びたい。

未知の部分がまだまだ多いホバストに関しては、今後もルアーマガジン及びルアマガプラスで調査を続けていく予定なので、乞うご期待!

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