男性中心社会に受け入れられようとモヤりながら見えた心地よいコミュニケーションの形とは?『男との付き合い方がわからない』発売!

株式会社大和書房は『男との付き合い方がわからない』(著者 水谷 緑)を2020年7月22日に発売する。

『精神科医ナースになったわけ』(イーストプレス)で一躍話題となり、 現在月刊!スピリッツで『こころのナース夜野さん』を連載中の人気漫画家・水谷緑さんの最新刊『男との付き合い方がわからない』が発売される。物心ついたときから男性の目線が気になり、 心を開けずにいた。 男社会に受け入れられようと頑張ることに、 モヤモヤを感じていた。 そんな著者が、 男女それぞれの生きづらさを知って見えてきた、 対等で心地よいコミュニケーションの形とは?共感必至のコミックエッセイ。

著者は恋愛も結婚も望む30歳。 恋愛経験はあるが、 男性を前にするとぎこちなくなる。 相手にどう見られているかが気になり過剰反応…こういった女性は一般的に「こじらせ系」というレッテルを貼られがちだが、 本当にそれは本人だけの問題なのだろうか。

学生時代に男性教師や同級生から「評価」され「自分は選ばれない存在」と痛感。 ありのままでいてはいけないという挫折感を抱いたことで男性に心を開けずにいた。就職し、 マッチョな男性中心の企業で、 自分を押し殺し必死に男性に認められようとするも、 自然体で媚びない女性の方が評価される事態に直面。 自分を見失う。

結婚相談所に入会し、 男性が好む“女らしい”女性として振る舞う事を徹底して、 たくさんの男性に会う。 しかし今度は自分が男性を「評価」する裁判官となり、 男性を上からか下からしか見れず、 横から見ることが出来なかった。

32歳で乳がん発覚。 それまで女性に生まれてよかったと自覚したことのなかった著者が、 胸を切除する状況に直面し「女性としての身体」を大切に思っていたことに気づく。 自然に女性らしく着飾ることを、 誰かに評価されるためにするのではなく、 ただ自分がワクワクし、 気持ちを上げるために行う。 それは女性としてのうれしみや誇を感じられるきっかけとなった。

精神科の看護師さんへの取材をきっかけに引きこもり、 自殺、 うつは男性の割合が高いことを知る。 生まれた時から「評価」する立場で、 恵まれているはずの男性がなぜ?第2章では「男の生きづらさ」を探っていくこととなり、 男性の見えざる部分が浮かび上がってくる。

婚活をやめ、 ありのままの自分として自然と付き合える夫と出会い、 結婚。 今まで男性とまともなコミュニケーションが取れていなかったという事に気づく。それでも夫婦間のコミュニケーションならではの難しさも改めて実感していく。

男性からの評価を怖がったり、 求めたり、 虐げられたり、 見下したりしているうちに 男との付き合い方がわからなくなった 。 (エピローグより)

恐怖の対象だった男性を 知ろうとした先に何が見えたのか、 著者渾身の実録コミックエッセイ。

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目次

プロローグ 男との付き合い方がわからない

第1章 男の前で自然体でいられない

第1話 選ばれない人間

第2話 自分を変えたいけれど

第3話 自分のからだが自分のものじゃなくなる

第4話 彼氏はできても心は開けない

第5話 ストーカーで無力感を思い知る

第6話 マッチョな業界に就職 男に認められたい

第7話 男の人も心地いいのか?

第8話 婚活で女らしさを演じる

第9話 「女らしさ」を演じきれず婚活をやめる

第10話 母からの伝統、 女性の性欲の否定

第11話 女としての誇り

第2章 男の生きづらさを知りたい

第12話 相談できない男

第13話 母親の差別

第14話 マイナス感情をなかったことにする

第15話 “男らしさ”は幻想

第16話 自分のタイプ

第17話 男とのコミュニケーション

第18話 結婚の決め手

第19話 うまくいかない結婚生活

第20話 夫は異星人

第21話 夫婦はやりとりしながらつくっていくもの

第22話 権力がある方がえばれる

第23話 男の子を妊娠したけれど

第24話 社会が男の育児を阻む

エピローグ 男を知りたい

(C)水谷緑

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