長崎県が日本脳炎注意報 豚3頭から抗体検出 予防法はワクチン接種が効果的 蚊に刺されない工夫を

 長崎県は8日、日本脳炎ウイルスの増幅動物の豚10頭のうち3頭から抗体を検出したとして、日本脳炎注意報を発表。夏-秋がウイルスを媒介する蚊の活動時期に当たるため、感染予防に努めるよう呼び掛けている。
 県によると、先月22日に県内の豚10頭の感染状況を調査した。日本脳炎ウイルスは豚の体内で増えて、その血液を吸った蚊が人を刺したときに感染する。県内では2016年に対馬市で4人の患者が確認された。
 日本脳炎は高熱や嘔吐(おうと)などで発症し、意識障害や、けいれんなど中枢神経障害を引き起こす。幼児や高齢者は特に注意が必要という。予防法はワクチン接種が最も効果的。虫よけスプレーや網戸の活用など蚊に刺されない工夫をして十分な休息を取るよう、県は呼び掛けている。


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