同棲のお金の問題どうする?初期費用は?生活費は?2人でルール作りを

同棲するとき、お金のあれこれが不安になりませんか?
一緒に暮らすのはうれしいけれど、生活費をどうやって分担するのかな?家賃はどのくらい?など疑問もあれこれ。
ハッピーな同棲にするためにも、2人でお金の話をしましょう。
大切な同棲にまつわるお金のことをくわしく解説します!

 

同棲って何にどのくらいお金がかかるの?


まずは同棲にかかる費用を考えてみましょう。同棲を始めるとき、そして始めてからどのようなものにお金がかかるのかチェックしてみてください。

 

同棲の初期費用「住居は65万円?」

パートナーが住んでいる部屋に相手が引っ越してくるというパターンや、新たに住むところを探すパターンがありますが、ここは新たに住むところを探して引っ越すと仮定します。

一般的な不動産契約をした場合、だいたい家賃の6ヶ月程度かかると考えておきましょう。家賃の目安として、東京圏の賃貸マンション平均家賃を調べました。1LDK~2DKで109,143円、2LDK~3DKで136,491円となっています。(平成31年3月)

※参考資料
公益財団法人 不動産流通推進センター
https://www.retpc.jp/wp-content/uploads/toukei/201903/201903_4chintai11.pdf

郊外や地方都市、古めの物件ならもっと抑えることができると思います。
ここでは計算しやすいように、家賃を10万円で考えてみましょう。敷金や礼金、仲介手数料はおよその相場です。不動産会社によってそれぞれ異なるので、よく調べてくださいね。

・家賃:10万円
・敷金:10万円(家賃の1ヶ月分)
退去するとき、お部屋を元通りに回復するためあらかじめ支払う費用です。回復にかかった費用がこの額より少なければ戻ってくることもあります。ペット可の場合、2ヶ月分かかることも。
・礼金:10万円(家賃の1ヶ月分)
大家さんへのお礼の意味合いがあります。
・前家賃:10万円(家賃の1ヶ月分)
・仲介手数料:10万円(家賃の1ヶ月分)+消費税
・火災保険料:約2万円
・カギ交換料:約2万円
・家賃保証料:10万円(家賃の1ヶ月分)
保証会社の費用です。もっと安いところもあるようです。

これで64万円になりました。月の途中で入居の場合は「日割り家賃」を支払うこともあるので65万円と考えてみましょう。こうしてみると意外とかかりますね。

敷金・礼金のない物件や、入居後何か月か家賃が無料になるフリーレント物件もありますが、よく計算すると最終的に割高になることもあるので注意してください。
親身になって探してくれる不動産会社に巡り合うと、思いがけないお得な物件に出会えるかもしれません。

 

引っ越し費用は?1人6万円

一番安いのは、自分たちでバンや軽トラックを借りて引っ越す方法です。引っ越しに慣れているカップルならレンタカー代ですみます。ただ慣れていない2人がやると、家具に傷が付いたり、ぎっくり腰になったりと思わぬトラブルが発生してしまうかもしれません。

引っ越し会社に頼むといくらくらいなのでしょう?「引っ越し侍」さんのサイトによると、単身の引っ越し費用相場は荷物が多い人は約80,000円、少なめの人で60,000円となっています。

※参考資料
引越し侍 単身の引越し料金相場
https://hikkoshizamurai.jp/price/single-rate/

繁忙期など季節によって変動もありますが、ここでは引っ越し料金は1人60,000円と仮定しましょう。

 

家具や家電を購入すると72.3万円?

「新生活準備調査2016(リクルートブライダル総研)」によると、インテリアや家具の購入にかかった費用としては40万円、家電の購入は37.4万円となっています。
ただこの金額は結婚時の費用なので、同棲カップルとは事情が異なるかもしれません。ひとまず70万円ほどかかると多めに見積もってみましょう。

※参考資料
「新生活準備調査2016(リクルートブライダル総研)」
https://souken.zexy.net/research_news/xy.html

家具家電の費用ですが、今はお手頃価格で家電や家具が購入できるところも増えています。「新生活応援セット」なども上手に利用しましょう。これでかなり費用が抑えられるはずです。

お互いがそれぞれ食器棚やテーブルなど家具を持っている場合、新たに購入せずどちらかの家具を使うといいですね。2人で暮らしていきながら、少しずつ買いそろえるのも楽しいかもしれません。

 

トータルでは141万?上手に費用を抑えよう!

ここまで紹介した賃貸入居にかかる費用と引っ越し、家具家電費用を合計してみましょう。

65万+6万+70万=141万になってしまいました。結構な額ですがそれぞれ多めに見積もっています。パートナー同士で話し合い、工夫していけばもっと費用を抑えることができるはずです。

同棲生活に必要な食費や消耗品、光熱費など

生活していくのに欠かせないのが食費や洗剤、シャンプー、トイレットペーパーなどの消耗品。そして電気や水道やガスなどの光熱費。いくらくらいかかるのでしょうか?

総務省統計局の家計収支2019年10月の数字を調べてみました。この数字は2人以上というくくりなので、3人、4人家族のデータも入っています。そのためやや高めに感じるかもしれませんが、目安として参考にしてください。

食費77,542 円
家事雑貨・消耗品9,565円
水道光熱費:18.565円
通信費13,533円
教養娯楽 27,538円
保健医療 13,727円
理・美容 22,855円

※参考資料
総務省 家計調査報告―2019年(令和元年)10月分
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf

食費や家事雑貨・消耗品、水道光熱費などは、節約が可能な項目です。それぞれのスマートフォン代や医療費、美容費などは分担せず各自が払う方がいいでしょう。
これ以外にもペットを飼っていれば、フード代や動物病院費用などがかかる可能性もあります。

 

同棲のお金問題。上手にやりくりしていくには?


同棲を始める前にお金の話をしよう

結婚の約束をしている2人、ただとにかく一緒にいたい2人。社会人同士、社会人と学生などなど同棲の形はいろいろ。いずれにしても生活習慣の違う2人が一緒に住むことになると、問題になるのは「お金」のこと。

お互い納得できるように、そしてどちらかが「損をしている」という思いを抱かないようにすることが大切です。逆にいえば2人が納得していれば、どのような方法もOKということになります。

 

お金管理のよくあるパターン

続いてはよくあるお金管理のパターンをご紹介します。試行錯誤しながら2人にぴったりのものを見つけていきましょう。

・2人で出すお金を決めて、ひとつの口座にお金を毎月振り込んで管理する方法
たとえばお互い10万円など決めた金額を月末に振込み、そこから管理方法です。収入が多い方が、多めに出すこともあります。残った分は翌月に回したり、貯金に回したりします。

・家賃は彼、光熱費は折半、食費は彼女など分担する方法
分担する方法も管理しやすいでしょう。ただ不公平感が出やすいことに注意してください。
「髪の長い彼女、朝晩シャンプーして水道代がすごい。なんで俺が折半しなくちゃいけないんだ」
「私が買ってきた食料を彼が1人で全部食べてしまう」
「電気つけっぱなし、腹が立つ」
などと揉めないようによく話し合いましょう。我慢していると、ささいなことで爆発することもあります。

 

家計簿を付ける

面倒に思えるかもしれませんが、家計簿を付けるとお金の流れがつかめて管理しやすくなります。家計簿アプリもたくさんあるので、使いやすいもので記録していきましょう。将来結婚するために貯金をするカップルなら、目標に向かって進んでいけるので励みになります。

 

楽しく節約

休日は2人で旅行、毎日外食して飲み屋さんを開拓…楽しいけれど、これではなかなかお金が溜まりません。自炊や宅飲みの工夫もしてみましょう。また格安SIMに乗り替えたり、家族割が適用できる通信会社に乗り替えたりと通信費の節約も結構効果が大きいです。

 

ルールに縛られすぎず、柔軟に


一緒に生活を始めて行けば、「思っていたことと違う」「収入が増えた、減った」「転職した」などさまざまな変化が生じます。最初は外食が多かった2人が、自炊するようになったなど生活パターンの変化もあるかもしれません。最初に決めたルールをとにかく守ろう!と縛られすぎず、時々見直して柔軟に調整していく方が同棲生活はうまくいくでしょう。

大切なのはお互いを思いやる感謝の気持ち。「一緒に暮らして楽しい、ありがとう」という思いがあれば、お金問題も乗り越えていけます。

この記事を書いた人:

水田マディ

猫と音楽と本を愛する、リケジョの恋愛専門ライター。結婚・出産・離婚・シングルマザーなど、人生の酸いも甘いも経験済み。あなたの恋愛や結婚のお悩みを解決して、楽しく生きるお手伝いをします。

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