感染の実習生と接触なし 長崎大病院の入院患者感染

長崎大学病院に入院していた男性の感染を受け会見する泉川教授(右)=長崎市坂本1丁目、長崎大医学部良順会館

 長崎大学病院(長崎市)の消化器内科の個室に入院していた60代男性患者の新型コロナウイルス感染を受け、同病院と長崎市は9日、合同で記者会見し、今月3日に感染が確認された同病院の実習生と直接的な接触はなかったことを明らかにした。

 男性は6月中旬から個室に入院していた。県内の別の医療機関への転院に備え8日、PCR検査をして陽性を確認した。今月1、2日に市内の自宅に外泊後、一時的に38度以上の熱が出たが、せきなどの呼吸器症状はないという。現在は隔離病床で治療している。
 同病院は濃厚接触者の家族1人のほか、接触があったとみられる病院職員や入院患者ら計97人にPCR検査をして全員の陰性を確認した。別の職員ら約50人の検査結果も9日中に判明する。
 検査対象者の陰性を確認するまで、消化器内科の新規入院と外来診療、内視鏡検査は中止する。
 県内の感染者確認はクルーズ船コスタ・アトランチカの集団感染を除いて19人目。同市では3人目。


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