「スピード感が必要な現在のバス釣りにはハードベイトが欠かせない」と語る金森さんのオカッパリ攻略法とは? 今回はトップウォーター編。大人気ルアー『ダッジ』を生み出したカナモの選ぶルアーは見逃せない!
【Profile】
金森隆志(かなもり・たかし)
陸王のタイトルを3度も手にした岸釣りコンペティターの絶対王者でありながら、2016年には艇王の座も勝ち取ったマルチアングラー。1999年に並木敏成プロに触発され、知識ゼロから釣りを始め、徹底した現場主義を貫き、濃密な練習の末今に至る。ハードベイトによるパワーゲーム主体のスタイルを得意とするが、現在はフィネスやサイトまでも高次元でこなす。レイドジャパン代表。
アフターから回復期に欠かせない水面攻略
「ひとくちにトップウォーターの釣りといっても、その日の状況によって効くルアーが全然違う。ルアーの特徴がはっきりしているので、狙うべき場所と魚が見えていれば絶大な効果を発揮します」とは金森さん。その言葉どおり、個性の強いラインナップだ。
プロップペッパー(ティムコ)
デッドスローに巻くだけで水面が割れる
【スペック】
●全長:100mm ●重量:16g
前後に大きめのペラが装着されており、しかもペラの穴が四角いので、リトリーブ時にはチリチリという独特の金属音と水流でバスをイラつかせる。
金森「展開は極めてスローですが、自分が釣るスポットを理解していればデカいのを狙い撃ちできます」
マスタブラスタ+フルスイング4インチ(レイドジャパン)
時合いをとらえる切り込み隊長
【スペック】
●重量:12g
金森「スナッグレス性能が高くどこでも投げ込めて、広範囲をテンポよく探っていける。時合いをとらえるという意味ではとんでもないポテンシャルを持ってます。バイトミスを防ぐ意味で、フルスイングをセットして食わせる場所を目立たせてます」
2017年の艇王で、バズベイトを使って逆転優勝したのを覚えている方も多いはず。
艇王戦の振り返りはこちらから
スクラッチ(レイドジャパン)
テンポよくテクニカルに仕掛けるノイジータイプ
【スペック】
●全長:79.8mm ●重量:3/4オンスクラス
垂直気味のリップ、左右に取り付けられたカップとリヤのペラが特徴的なノイジー。
松本「ただ巻きで引き波を立てて泳いで、ピンスポットでは首を振らせてポッパー的にも使える。6月頃にため池を釣る際に出番が多いですね」
ブルタンク(レイドジャパン)
一発逆転ならコイツにお任せ
【スペック】
●全長:103.7mm ●重量:1-3/8オンスクラス
金森「野球で言ったらスタメンというよりは代打的存在ですけど、当たるとスゴいのがコイツ。大きなカップやブレードが強烈にアピールするので、そのエリアで縄張り意識の強いデカい個体を反応させられる。まとまった雨や急な濁りのような変化には欠かせませんね」
ダッジ(レイドジャパン)
水面系ではいまだ最強
【スペック】
●全長:114mm ●重量:1オンスクラス
金森「ゆっくりただ巻きで使うのがメイン。よっぽどいいストラクチャーがない限りは岸際に投げるのが基本です。ため池ならインレットやコーナーエッジが出しどころですね。ただし、波っけのある時は効き目が薄いです」
デカダッジ(レイドジャパン)
パワーを持たせたサイズアップ版
【スペック】
●全長:130.5mm ●重量:2オンスクラス
金森「ダッジと使い方や狙う場所は同じですが、ダッジよりも水押しが強いので濁りが入った場合や深場、少し波立ってる時に出番が多いです」