【MLB】大谷翔平、復帰戦大荒れも名物実況&解説が復活太鼓判 「心配してません」

エンゼルス・大谷翔平【写真提供:ロサンゼルス・エンゼルス】

エンゼルス放送局のロハス氏、グビザ氏が復帰戦で7四球だった大谷を解説した

エンゼルス・大谷翔平投手の二刀流は大丈夫か? 地元放送局「FOXスポーツ・ウエスト」で実況を務めるビクター・ロハス氏、名物解説のマーク・グビザ氏は「心配なし」と復活へ太鼓判を押している。

大谷は7日(日本時間8日)に本拠地で行われた紅白戦で674日ぶりに試合登板。打者延べ10人に対して1安打1失点。50球で全球種を投げたが、一方で7四球と制球面に課題を残した。大荒れな復帰戦は「FOXスポーツ・ウエスト」でも大きな話題となった。番組司会者のパトリック・オニール氏が「オオタニはコントロールに精彩を欠いていましたが、そのことに驚きましたか?」と切り出すと、まずは「ビッグフライ」でお馴染みのロハス氏が切り出した。

ロハス氏「いえ、特に驚きはしませんでした。特に怪我から戻ってくる選手はマウンドでの感触を得るために、ゆっくりと調整を進めるものです。エプラーGMやマドン監督、キャラウェイ投手コーチにとって球速に満足しているかどうかは依然としては分からないが、大事なことはオオタニ自身の感触なんです。キャッチボールなどをして次の登板に備える中で、今日や明日、どのように回復しているかどうかなのです」

シーズン中は熱く解説するグビザ氏も投手・大谷への絶大な信頼は変わらない。現役時代にオールスター戦に2度選出された通算132勝のエンゼルスOBはロハス氏の論調に同調しつつ、大谷のマウンド復帰を喜んでいるようだ。

名物解説のグビザ氏、大荒れ投球の大谷に「大事なのは感触です」

グビザ氏「私も心配はしていません。昨日のショウヘイは投球フォームが滑らかでした。私はそれが嬉しかったです。四球の数や走者を出した数、ボールが(ボールがバウンドするなど)失投したことなどは好ましくありませんが、大事なのは感触です。(実戦形式で)打者に対してしばらく投げてませんでした。試合後に彼は素晴らしい感触だったと語っています」

グビザ氏「現在の状態に満足している、とね。彼はこれまでも極めて素晴らしいボールを投げてきています。彼がマウンドに戻ってきてくれたことが嬉しいですし、次の数日間のうちに紅白戦で彼の打撃も見られることを期待しています」

メジャー1年目の18年もキャンプ中は不安定な投球だったが、メジャーデビュー戦から2連勝を飾るなど二刀流旋風を巻き起こした。日頃は密着取材するロハス、グビザ両氏は投手・大谷の実力を分かっている。

ロハス氏「これは紅白戦ではありましたが、彼の中で不安もあったと私は想像しています。特に怪我から戻ってくるわけですから。残りの3~4週間で準備をし、健康を保つためのものなのです」

グビザ氏「大事なことはショウヘイがマウンド上で楽しめることです。相手は友人とも呼べる同僚たちですが、登板して打者と対戦し、感覚を掴む。これから毎回投げるごとに彼は進歩を見せることになるでしょうね」

8日(同9日)は登板翌日のため本拠地エンゼルスタジアムで軽めの調整をした。球団広報によると、本拠地内でチームトレーナーと有酸素運動などで体のケアなどを行ったという。エンゼルス放送の名物コンビは大谷の二刀流復活を温かい視線を送っている。(Full-Count編集部)

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