長崎国際大生ら起業 観光コンサルタントや動画制作の「ジャックラビット」

「ジャックラビット」を設立し、記者会見に臨んだ学生ら=佐世保市、長崎国際大

 長崎国際大(佐世保市ハウステンボス町)の学生有志らが、観光コンサルタントなどを手掛けるベンチャー企業「ジャックラビット」を設立した。3月31日付。同大で学生が中心となって起業したのは初めて。
 同大では2017年から佐世保市の「若者人材育成支援事業補助金」や大学の「学長裁量経費」を活用し、映像制作やイベント企画、ビジネスプランコンテストへの出場などさまざまな活動を行ってきた。昨年4月にはサークルとして「起業部」を設立。そのメンバーのうち、国際観光学科の3年生6人と同学科の尾場均准教授の計7人で会社を立ち上げた。
 ジャックラビットは日本語で「野ウサギ」。スピードを重視して仕事をしようとの思いを込めた。今後は映像制作に力を入れていく方針。観光振興につながる動画や商店街のプロモーションビデオの制作、オンライン授業の撮影・編集などを検討している。
 9日に同大で開いた記者会見で、代表取締役の下川真凜さん(20)は「学生のうちに経験を積みたい。本気で頑張っていく」と意気込みを語った。尾場准教授は「佐世保を元気な町にしたい。利益追求はせず、若い人が集まるような企画にお金を投入したい」と述べた。

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