10日(金)は、梅雨前線が本州を北上し、前線の活動が活発化するため、西日本や東海などでは大雨となるおそれがあり、土砂災害に警戒が必要となる。関東甲信や北陸でも断続的に雨が降る見込み。また、太平洋側では強い南風にも注意したい。午後は東北でも次第に雨となる見込み。
雨のピークは午前は西日本が中心、午後は北日本に雨広がる
梅雨前線が、対馬海峡付近から東北方面にのびていて、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる。
前線上には低気圧が発生して発達しながら北東進し、日本海に達する見通しだ。
気象庁では7月3日から続く豪雨について「令和2年7月豪雨」と命名した。西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、九州北部では土砂災害の危険度が非常に高まっている所がある。
10日午前5時半現在、土砂災害警戒情報が福岡、佐賀、長崎、熊本に発表されている。
低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が入り大気の状態が非常に不安定となるため、西日本から東北にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨の降る所がある。特に九州を中心に局地的に雨が強まるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意し、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうが降るおそれもあり注意が必要となる。太平洋側では強い南風にも注意したい。
一方、北海道付近は上空寒気の影響で、大気の状態が不安定となる。落雷や突風、降ひょうに注意。
全国的に蒸し暑く
湿った空気の影響で蒸し暑くなる見通しだ。体調管理や食べ物の管理に注意が必要となる。
10日の予想最高気温(前日差)
札幌 30℃(+2℃)真夏並み
仙台 25℃(-2℃)平年並み
東京 28℃(+2℃)平年並み
名古屋 26℃(+1℃)5月下旬並み
大阪 28℃(±0℃)6月中旬並み
福岡 28℃(±0℃)6月下旬並み
那覇 33℃(+1℃)平年並み
(気象予報士・崎濱綾子)