県立高入試の出題範囲縮小 国・数・英で一部除外

三重県教育委員会は、来年の県立高校入試について、中学校の臨時休校に伴い来年2月以降にずれ込む見込みの学習内容を前期選抜の出題範囲から除外すると発表しました。

県教育委員会によりますと、通常中学校では3年生の1月末に行われる学年末テストまでに3年間の学習範囲を全て終わらせ、2月以降の授業は復習などにあてられます。

しかし、今年度は新型コロナウイルスの影響で4月から5月の約2カ月間臨時休校となったことに伴い、新たな内容の学習が前期選抜の行われる来年2月以降にずれ込む見通しです。

これを受け県教育委員会は、各中学校の2月以降の学習範囲を調査した上で、前期選抜の試験科目である国語・数学・英語で、一部の内容を出題範囲から除外することを決めました。

除外されるのは3年生の学習内容の1割から2割で、このうち国語は、教科書によって学習する順番が違うため3年生で習う全ての漢字と書写が除外されます。

三重県で、高校入試の出題範囲の一部が除外されるのは初めてです。

一方、3月に行われる後期選抜と再募集では全ての学習範囲が出題されます。

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