カブス・バイエズ 契約延長より2020年シーズンが最優先

カブスは2021年終了後にクリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバー、ハビアー・バイエズといった主力選手が一斉にフリーエージェントとなる。今オフ、バイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約を結び、さらなる契約延長交渉を行っていることが報じられていた。しかし、現在は複数年契約を結ぶことよりも、異例の60試合制で行われる2020年シーズンに向けての準備を進めることが最優先となっているようだ。

すべてのメジャーリーガーの身近にエース級の投手がいるわけではないが、バイエズにはホゼ・ベリオス(ツインズ)がいる(バイエズの妻の妹がベリオスの妻)。3ヶ月半にも及ぶ中断期間中、バイエズは故郷プエルトリコでベリオスとともにトレーニングを積み、2020年シーズンの開幕に備えていた。「彼と練習するのは楽しかったよ。早い時期にとても速いボールを投げてくるからちょっと怖かったけどね」とバイエズはベリオスとのトレーニングを振り返る。

現在27歳のバイエズは、2018年にナショナル・リーグMVPの投票で2位にランクインする大活躍を見せ、昨年も打率.281、38二塁打、29本塁打、85打点、OPS.847の好成績をマーク。守備でも球界トップクラスの数字を記録しており、2年連続でオールスター・ゲームに選出された。大型契約の成立が期待されるが、バイエズ自身は「適切なタイミングまで待つ必要がある。チームも僕も現在の状況はお互いに理解しているし、急ぐつもりはないよ」と至って冷静だ。

「今はグラウンドに戻ってシーズンを戦うことだけを考えている。例年とは違う奇妙なシーズンになると思うけど、今シーズンを勝ち抜くことが目標だ」とバイエズ。今やチームの顔となった感のあるスター内野手は、自身の契約延長など全く気にすることなく、2016年以来4年ぶりとなるワールドシリーズ制覇だけを見据えている。

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