ナショナルズが優勝リング授与 監督「待った甲斐があった」

ナショナルズは日本時間7月10日、昨年のワールドシリーズ優勝リングを選手たちに授与した。当初は4月に行われるホーム開幕戦でセレモニーを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響によって実施不可能に。5月下旬にはバーチャル形式でのセレモニーを開催することも検討されたが、選手たちが直接受け取ることを希望したため、中止となっていた。夏季キャンプが行われている本拠地ナショナルズ・パークのロッカーに、しっかり包装された箱が置かれる形で、選手たちへ優勝リングが授与された。

優勝リングのデザインはすでに公開されており、チームロゴの「W」が30個のルビーで作られている(30はワールドシリーズで勝利した4試合での合計得点数)。リングの後ろ側には、チームスローガンである「GO 1-0 EVERYDAY」のほか、チームの勢いの象徴となったヘラルド・パーラ(現・巨人)の登場曲「ベイビー・シャーク」にちなんで優勝トロフィーを手にしたサメの姿が刻まれた。

優勝リングを受け取ったデーブ・マルティネス監督は「本当に待った甲斐があったよ。我々が成し遂げたことを象徴するものだからね。私にとって大きな意味があるし、私の家族にとっても大きな意味がある。今日、これを身につけることができることを誇りに思うよ」と大喜び。「この場にファンがいないことだけが残念だ。ファンは26人目の選手だからね」とファンへの感謝と配慮も忘れなかった。

ワールドシリーズMVPとなったスティーブン・ストラスバーグは「本当に特別なものだよ。このリングを見ていると、シーズンのいろんな瞬間を思い出す。家に帰って子供たちに見せるのが楽しみだ」と感慨深げ。マルティネスによると、ストラスバーグやマックス・シャーザーは優勝リングの箱を開封して大喜びしていたという。パトリック・コービンやショーン・ドゥーリトルもSNSの投稿で喜びを世界中のファンと共有した。

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