夏ゲンキ♪ 管理栄養士 おすすめレモンレシピ 3選! 保存にも大量消費にも

瀬戸内海の“レモン島” 大崎上島では、島民の健康維持にもレモンを役立てているそう。そんなレモンには、夏の疲れを吹き飛ばしてくれる栄養と風味があるのです。

今回はレモンの栄養と効能とともに、管理栄養士渥美まゆ美先生おすすめのグリーンレモン、イエローレモンを丸ごと使ったレシピをご紹介。自分のためにも大好きな人のためにも、ぜひ作ってみては?

 

疲れているときこそ、レモンの栄養が力を発揮する


呼吸器内科の専門医の大谷義夫先生は、レモンを代表する栄養素ビタミンCについて次のようにコメントしています。「重労働下の厳しい環境では、ビタミンCはカゼ予防に有効であるという研究結果※がでています。これは、疲れている状況でのカゼ予防として、ビタミンCが有効である可能性があるといえるでしょう。夏場は睡眠不足で仕事をして、疲労が蓄積されることも多くなるのではないでしょうか。そのような時は、意識的にビタミンCを多く含むレモンを食事に取り入れることをおすすめします」

※出典:2016年9月日本胸部臨床、上気道感染症を科学する「ビタミンCと風邪との関連」

 

アドバイス:大谷(おおたに) 義夫(よしお) 先生  (池袋大谷クリニック院長)

1963年生まれ。群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、米ミシガン大学留学などを経て、2009年より現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。日本アレルギー学会専門医・指導医。著書に「長引くセキはカゼではない」(KADOKAWA)など


さて、レモンの栄養とすごい効能がわかったところで、レモンを美味しくいただけるレシピをご紹介します!

グリーンレモンは、まだ実が青い時期に収穫したレモン。国産のグリーンレモンが市場に出回るのは7月くらいからほんのわずかな夏の期間で、酸味と香りがより強く、とても爽やかな味です。

今回、管理栄養士の渥美まゆ美先生に教えていただくグリーンレモン(イエローレモン)を使用したメニューは、簡単にできてレモンの魅力を存分に味わえるものばかり!
スーパーの売り場でグリーンレモンをみかけたら、試してみてはいかがでしょうか。

 

爽やかレモン作り置きレシピ1. グリーンレモン胡椒

グリーンレモンの若々しい香り・酸味と青唐辛子の辛味が見事に融合したグリーンレモン胡椒。魚にも、肉にも合い、使い方は無限大。グリーンレモン胡椒を使えば、普段の料理が数段ランクアップします!

レモンには疲労回復を助けるクエン酸や、風邪予防効果の期待できるビタミンCが含まれています。
そして、材料の一つ青唐辛子には、エネルギー代謝や脂肪の代謝の促進を促す辛味成分「カプサイシン」を含まれています。また、胃腸を刺激し消化液の分泌を促す働きもするので夏バテ予防の助けにもなりますよ!

【材料/2人分】
・グリーンレモン:2個
・青唐辛子:70g
・塩:20g

【作り方】
(1) グリーンレモン胡椒を作る。グリーンレモンの皮をすりおろす。青唐辛子はヘタと種をとり細かいみじん切りにする。(刺激が強いのでビニール手袋をすると良い)。

(2)「1」と塩を混ぜる。

(3) 消毒された瓶に入れて冷蔵庫で保存する。1週間ほど寝かして使っても美味しい。

※青唐辛子は刺激が強いので細かく刻むときは手袋をつけ、さわった手で目などをこすらないように気を付けてください。

 

グリーンレモン胡椒活用レシピ:タコときゅうり、オリーブのグリーンレモン胡椒あえ

たこには内臓機能の疲労回復を助けるタウリンが豊富に含まれるので、グリーンレモン胡椒とあえることで元気を取り戻すにはもってこいの1品となります♪

【材料】
・ゆでだこ:100g
・きゅうり:50g
・ブラックオリーブ(種なし):2個
・塩:少々
・グリーンレモン胡椒:小さじ2
・グリーンレモン果汁:小さじ1
・オリーブオイル:大さじ1

(1) タコときゅうりは薄切りにする。きゅうりは塩をふって5分程置き水気を絞る。オリーブは輪切りにする。

(2)「1」にグリーンレモン胡椒を加えグリーンレモンの果汁、オリーブオイルを加えあえる。

作り方は簡単。材料をすべて混ぜるだけ!
お好みで、すり鉢でつぶして粒子を細かくしても滑らかなペーストができあがり、違った食感で楽しめます。

 

爽やかレモン作り置きレシピ2. グリーンレモンソース


・グリーンレモン皮のすりおろし:大さじ1
・グリーンレモン果汁:大さじ1
・塩:ひとつまみ
・こしょう:少々
・オリーブオイル:大さじ1

こちらも作り方は簡単。材料をすべて混ぜるだけ!

 

グリーンレモンソース活用レシピ:グリーンレモン風味の鶏のから揚げグリーンレモンソースで

栄養が偏りがちな揚げ物はグリーンレモンを加えることによってヘルシーに、そしてさっぱり食べやすくなります。レモンに含まれるフラボノイドには、脂質の代謝を改善する働きがあると言われます。
揚げ物はビタミンCなど不足しがちな料理なので、グリーンレモンと組み合わせてバランスよく揚げ物を楽しみましょう。

【材料/2人分】
・鶏もも肉唐揚げ用:300g
・フリルレタスなど添え野菜:適量

[A]
・酒:大さじ1
・グリーンレモン皮のすりおろし:大さじ1/2
・グリーンレモン果汁:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1

[B]
・片栗粉:大さじ2
・薄力粉:大さじ2

【作り方】

(1) 鶏もも肉唐揚げ用はAで15分以上漬ける。

(2) Bを混ぜて1にまぶし180度に熱した油で揚げる。

(3) ソースの材料を混ぜ合わせる。「2」を添え野菜と器に盛りつけソースをかける。

※肉は長時間つけると繊維がやわらかくなりふっくらした唐揚げに仕上がります。お好みで漬ける時間を調整してみてください。
※唐揚げをカリっと食べたい人は食べる直前にソースをかけてください.漬け込んでマリネ風にしても楽しめます
※ポッカレモンでも同様に使用できます。

爽やかレモン作り置きレシピ3. グリーンレモンカード


バゲットにジャムやクリームのようにたっぷり塗って食べれば口の中いっぱいにグリーンレモンのさわやかな酸味と甘さが広がります。パンケーキやフレンチトーストのソースなど、他のスイーツと組み合わせもおすすめです。

レモンには、風邪予防や美肌づくりに良いとされるビタミンCのほか、抗酸化力が高いエリオシトリンも含まれるので、お肌の老化予防の助けになります。
また、レモンの皮に特に多く含まれる香り成分リモネンは脳神経に直接働きかけ、リラックス効果が期待できますよ。
甘いものを楽しみながら老化予防も心のリラックス効果も期待できるスイーツはとても嬉しいですよね。

【材料/2人分】
・グリーンレモン:2個
・卵:2個
・グラニュー糖:100g
・無塩バター:100g
・レモン果汁:40グラム
・バゲットなど:適量

【作り方】
(1)レモンは皮のグリーンの部分をすりおろす(15g位)。半分に切って果汁を絞る。バターは湯煎で溶かす。

(2)卵はボウルに入れて溶きほぐし、グラニュー糖を加え混ぜる。「1」のレモン果汁も入れてさらに混ぜる。

(3)「2」を80度くらいの湯煎で温め固まらないように5分程ヘラで混ぜ、とろみがついてきたら「1」のバターとグリーンレモンの皮を混ぜる。

(4)「3」をザルで濾す。

(5)消毒した瓶などに詰めて粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。お好みでバゲットやパンケーキなどにつける。

※とろみは少しもったりするくらいが目安。あまり固まらなかったら温度を少し上げてみても良いかもしれません。
※ザルで濾すと滑らかな口当たりに。濾した後にグリーンレモンの皮を加えると皮の風味や舌ざわりが変わって楽しめます。
※ポッカレモンでも同様に使用できます。

 

レシピ提供:管理栄養士 渥美まゆ美(あつみ まゆみ)


Smile meal 代表。
管理栄養士、フードコーディネーター、健康運動指導士。
企業向け、地域向け健康寿命の延伸につながる活動や、セミナー講師を担当。TVや雑誌、イベント出演、出版やレシピ開発なども行う

この記事を書いた人:

クチン

80年代に憧れ、90年代を引きずっているライター。将来は可愛いおばあちゃんになりたい! 「クチン」はインドネシア・マレー語で「猫」という意味です。

https://twitter.com/omatsurikucing

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