元リバプールの医師アンドリュー・マッシー氏は、スティーブン・ジェラードの股間を縫合してトラウマになった過去を明かした。
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現在40歳のジェラードは現役時代、2014年1月に行われたFAカップのボーンマス戦に出場した際、相手選手と交錯し股間を裂傷した模様。2013年からリバプールアカデミーのチームドクター、2014年には暫定でトップチームのチームドクターを務め、今年3月からFIFAのヘッドドクターに就任したマッシー氏は、ジェラードの股間を治療した当時を回顧した。
「スティービーが私のところに来て、“先生、これを見てくれ”って言うんだ。下を見たらあちこちに血が垂れていて、“うわぁ、痛そう”って思ったよ。医療研修の時期を振り返っても、股間を縫うやり方なんて教えてくれなかったね。最初に縫う股間がスティービーのものになるとは思わなかったよ」。
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マッシー氏はボーンマスのホームグラウンドの一室を一掃し、ジェラードの股間を縫合する作業に取り掛かったそう。ジェラードは当時を振り返り、マッシー氏の迅速な対応に感謝していると語った。
「そっとパンツの中を覗いたら、股間が血まみれだったんだ。何か重大なことが起きたんじゃないかと心配したよ。タッチラインに駆け寄って、ブレンダン(ロジャース監督)とマッシーに声をかけた。“ほら、ここに問題があるんだ”といって私は自分の股間を指さした。マッシーらスタッフはすぐにバックルームで治療してくれたよ。ブレンダンはニヤニヤしながら首を振ってたね」。
「バックルームに運ばれたときそっとパンツの中をもう一度見た。友人と別れを告げたくないと願ったよ。そのあと私はプレーを続けた。痛くはなかったけど、メスで皮膚を切ったときのスライスしたような感覚はひどかったね。試合には勝ったけど祝う気になれなかった。チームメイトからはめちゃくちゃいじられたよけど笑ってやり過ごしたね。サッカー選手同士で股間の議論なんかしたくないだろう?」。