セロニアス・モンク、未発表ライヴ音源ALより「ドント・ブレイム・ミー」先行配信スタート

©Jim Marshall

ジャズ史上最高の鬼才、セロニアス・モンクが、7月31日発売のライヴ・アルバム『パル・アルト ~ザ・ロスト・コンサート』より「ドント・ブレイム・ミー」を本日7月10日に先行配信スタートさせた。

『パル・アルト ~ザ・ロスト・コンサート』は、これまで一度もリリースされたことのない完全未発表音源で、1968年にカルフォルニア州の普通の高校で行われた異例のライヴの音源が収録されている。

このライヴは、ジャズを愛する一人の高校生の熱意にモンクが応えたことで実現に至り、音源は今日に至るまでライヴの発案者で当時高校生だったダニー・シャーの自宅屋根裏で保管されていた。当時、ジャズ・アーティストとして人気絶頂だったモンクがライヴ・ハウスやジャズ・ラウンジ以外で演奏することは珍しく、モンクの息子でありドラマーのT.S.モンクは「自分の父親が高校で行われたギグに参加していたなんて、全く知らなかった」と話す。

ライヴの録音も、高校に勤めていた用務員が行った。今回公開となった「ドント・ブレイム・ミー」でも、約6分30秒の演奏の前後に当時モンクへ贈られた拍手がそのまま録音されており、当時の雰囲気がそのまま残る貴重な音源だ。

また、ライヴが行われた1968年は公民権運動の立役者だったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が暗殺された年でもあり、ライヴが行われた米カルフォルニアにおいても、人種間の緊張はピークを迎えていた。白人であるシャーが、黒人アーティストのライヴを企画するために乗り越えなくてはならない壁や多くの批判があったが、シャー本人は「このコンサートから派生して生まれた政治的、人種的な影響について、私は一度も考えたことがありませんが、私はただ、セロニアス・モンクは誰もが聴くべき音楽だと思っていました。音楽は絆を生む、そして私はそれを作りたかったんです」と語っている。

アルバムには音楽的にも評価の高い、チャーリー・ラウズ(ts), ラリー・ゲイルズ(b), ベン・ライリー(ds)とのカルテットで演奏したモンクの代表曲である「ルビー・マイ・ディア」、「ウェル・ユー・ニードント」「ドント・ブレイム・ミー」「ブルー・モンク」「エピストロフィー」「アイ・ラヴ・ユー・スウィートハート・オブ・オール・マイ・ドリームス」の6曲を収録する。

■商品情報

セロニアス・モンク『パロ・アルト ~ザ・ロスト・コンサート』

リリース日:2020年7月31日

品番:UCCV-1180

価格;¥2,640(税込)

※前回情報より販売価格が変更されております(¥2860から¥2640になりました)

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セロニアス・モンク「ドント・ブレイム・ミー」先行配信中

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