こんなときはどの病院へ行けばよいの?病院・クリニックの違いと診療科目

日本の病院・クリニックについて学ぼう!

日本には大学病院や総合病院、クリニックなど、規模や役割の異なる病院がたくさんあります。

最初にホームドクター(General Practitoner)に見てもらえば大丈夫、という国もありますが、日本では自分で診療科を選んで病院に行かなくてはなりません。

日本に来て間もない人は、「お腹が痛いときはどこに行けばいいの?」「怪我をしたときは何科にかかればいいの?」と、分からないことも多くありますよね。

そこで今回は、日本にある病院の種類について紹介。症状や緊急の度合いによって行く病院が異なるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

病院とクリニックの違いは?

診察が受けられる医療施設は、大きく分けて病院クリニックの2つに分類されます。

1つ目は、クリニック、診療所、医院などと呼ばれている小規模の医療施設です。病床(ベッド)は19床以下で、軽い病気やケガ、慢性疾患の診療を中心に行っています。

内科や産婦人科など、特定の科目のみ診療している場所が多いため、自分の症状にあった診療科目のクリニックを選んで行く必要があります。診療科目については後述します。

2つ目は病院と呼ばれる中〜大規模の医療施設。20床以上の病床と複数の診療科をもっており、国立病院や総合病院、大学病院などが該当します。

クリニックや診療所よりも専門的な診察や、手術をするときに利用します。症状の重さや検査の内容によっては、クリニックや診療所から「紹介状」を受け取り、病院への転院をするケースもあります。

こんなときどこへ行けばいい?まずは診療科目をチェック

お腹の痛み、目の腫れ、足の骨折など、病院にかかるときの症状はさまざま。「どの科にかかるか」を判断するときは、以下の表を参考にしてみてください。

腹痛や発熱など、ごく一般的な症状は内科にかかれば大丈夫。どの科にかかればよいか分からないときも、内科への受診がオススメです。

病気になったときどこに行けばいい?

日本には、大小さまざまな種類の病院や診療科があることを紹介しました。

しかし、患者が頻繁に病院を変えたり、一度にたくさんの病院にかかったりすると、医師はその人の健康状態を把握しにくくなってしまいます。

このような事態を避けるために、日本の厚生労働省は、ひとりひとりがかかりつけ医を見つけて、病気のときに診療してもらうことを推奨しています。かかりつけ医とは、体調が悪いときに相談できる自宅近くのクリニックや診療所の医師のこと。

厳密な定義はないため、近所のクリニックをひとつ決めて、病気のときはそこにかかるようにするとよいでしょう。

日ごろの病院リサーチで安心

日本に住み始めたばかりだと、病気にかかったときにどこに行けばよいのか、不安になってしまうこともあると思います。

しかし、近所にかかりつけ医を持っておくだけでも、緊急時やもしもときに安心できます。

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