Wソックスの有望株右腕・コペックも出場辞退を表明

ホワイトソックスは日本時間7月11日、24歳の有望株右腕マイケル・コペックが2020年シーズンの出場を辞退したことを発表した。トミー・ジョン手術明けのシーズンとなるコペックは、出場辞退の理由を明言していないが、健康リスクのあるなかで無理に戦列復帰を果たすより、万全の状態で2021年シーズンを迎えるのがベストであると判断したのではないかと見られている。

リック・ハーンGMは「マイケル・コペックは2020年シーズンに参加しないという決断を我々に知らせてくれた。この決断に至るのはどんなアスリートにとっても信じられないほど難しいことだと思う。それを我々の組織は理解しているし、支持している」とコメント。「彼が2021年シーズンに戻ってきてくれるのを楽しみにしている」とコペックの今後に期待を寄せた。

メジャー有数の有望株として期待されているコペックは2018年8月にメジャーデビューを果たし、4試合に先発して1勝1敗、防御率5.02を記録。ところが、同年9月に右肘を故障して戦列を離れ、その後トミー・ジョン手術を受けていた。昨年はリハビリに専念してマイナーでも登板機会がなく、今年が本格復帰のシーズンとなる予定だった。

コペックはシーズン開幕が延期になっていなかった場合、AAA級シャーロットで開幕を迎える予定だったため、今回の出場辞退がチームに与える影響はそれほど大きくない。ホワイトソックスはルーカス・ジオリト、ダラス・カイケル、レイナルド・ロペス、ディラン・シース、ジオ・ゴンザレスの5人で先発ローテーションを形成し、コペックと同じくトミー・ジョン手術明けのカルロス・ロドンはローテ復帰を目指しつつ、シーズン序盤はリリーフに回る見込みだ。

2016年に105マイルを計測したことがあるコペックは「MLB Pipeline」が公開している球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクイン。メジャー全体では20位、ポジション別のランキングでも右腕の4位に名を連ねている。

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