朝鮮で高級淡水魚ソガリの栽培漁業展開、ヨンプン湖に続きテチョン湖にも稚魚放流

 朝鮮で栽培漁業が推奨される中で、平安北道テチョン(泰川)郡にあるテチョン種魚事業所で、ソガリの稚魚生産に成功、6月末に1万5千匹をテチョン湖に放流した。
 ソガリとは、朝鮮半島大同江や漢江流域に生息、分布する淡水魚。油が乗って実に美味。高級淡水魚として知られる。1980年代末から90年代初にかけて行われた南北会談の際、北の地を訪れた南側代表団に刺身が振舞われたことがあり、その名が全国に知れ渡った。日本語ではコウライケツギョと呼ばれるが生息していない。
 「労働新聞」(7.11)の報道によれば、平安北道で一万数千㎡の敷地に、室内種魚場、10の養魚池等々を備えた現代的なソガリ種魚及び稚魚生産施設を建設、今年末までにソガリ稚魚生産研究を終える目標で事業を展開してきた。
 事業所では研究成果を積み上げ、6月初までに3万匹の稚魚生産に成功、内1万5千匹をテチョン湖に、餌になる小魚とともに放流した。事業所では残りの稚魚で、生きている魚しか食べない習性をもつソガリの餌の研究を進めている。
 本サイトですでに報道(5.29)したように、平安南道のヨンプンホ(延豊湖)放流漁業事業所では、テチョン種魚事業所に先立ちソガリの人工ふ化に成功、稚魚放流を大々的に行っている。(了)

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