ブルージェイズ・ゲレーロJr. 三塁からコンバートで一塁へ

ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)にとって三塁から一塁へのコンバートは不可避であると見られていたが、「その時」は予想以上に早くやってきた。チャーリー・モントーヨ監督は日本時間7月11日、ゲレーロJr.を三塁から一塁へコンバートする方針を明言。今年のゲレーロJr.は一塁をメインポジションとし、三塁と指名打者でも出場機会を与えられることになりそうだ。

モントーヨによると、ゲレーロJr.のコンバートは今春のスプリング・トレーニングの時点から検討されており、ゲレーロJr.はすでに三塁ベースコーチのルイス・リベラとともに一塁の守備練習に取り組んでいるという。「ブラディ(ゲレーロJr.の愛称)と話をしたけど、やる気に満ち溢れているような感じだったよ」とモントーヨ。ただし、今回のコンバートは、今後ゲレーロJr.が全く三塁を守らないことを意味するわけではないようだ。

身長188センチ、体重113キロという21歳らしからぬ体格を誇るゲレーロJr.が将来的に一塁へコンバートされることは、メジャーデビュー前から確実視されていた。メジャー1年目の昨年は三塁手として96試合に出場し、17失策、DRS(守備防御点)マイナス9、OAA(Outs Above Average)マイナス16(内野手メジャーワースト)と守備力不足は明白。無駄な故障を防ぐ意味でも、今回のコンバートはポジティブに捉えられるべきだろう。

ゲレーロJr.は「良い感じだよ。自分にできることをやるだけさ。身体の状態も良好だし、開幕してチームの勝利に貢献する準備はできているよ」とコンバートに手応えを感じている様子。昨年123試合に出場して打率.272、15本塁打、69打点、OPS.772をマークした打撃面にも好影響が期待できる。

当初、ブルージェイズは新加入のトラビス・ショウを正一塁手として起用すると見られていたが、ショウはゲレーロJr.に代わって三塁を守る見込み。ブリュワーズで正三塁手を務めていた選手であり、急な予定変更も問題なさそうだ。

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