ヤンキース・チャップマンがコロナ陽性 開幕まであと12日

日本時間7月24日に敵地ワシントンD.C.でナショナルズとの開幕戦を迎えるヤンキースだが、守護神を欠いた状態での戦いを強いられることが濃厚となった。アーロン・ブーン監督は日本時間7月12日、アロルディス・チャップマンが新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを発表。開幕まであと12日となったこの段階で、球界有数のクローザーを欠くことになってしまった。

チーム合流が遅れていたチャップマンは、日本時間7月6日から本拠地ヤンキー・スタジアムでの夏季キャンプに参加し、ブルペンで2度の投球練習を行っていた。紅白戦にはまだ登板しておらず、コロナの症状がなくなったあと、24時間以内に2度陰性と判定されなければチームに合流できないため、あと12日に迫った開幕に間に合わない可能性は非常に高い。

ブーンによると、チャップマンの症状は軽く、全体的なコンディションは快方へ向かっているという。「我々は全てのプロトコルに従う。他に陽性者はいない。他者との接触状況についても把握できているよ」と指揮官は語る。なお、ヤンキースではDJ・レメイヒューとルイス・セッサも陽性反応を示していたが、レメイヒューが無症状と言われている一方、セッサはまだ軽度の症状が続いているようだ。

チャップマンが開幕に間に合わない可能性が極めて高くなったことにより、ブーンはザック・ブリットンを代役のクローザーとして起用する方針だ。メジャー9年間で通算145セーブを記録しているブリットンだが、ヤンキース移籍後はセットアッパーの役割にほぼ専念。昨年は66試合に登板して防御率1.91の好成績をマークした。

ブーンは「ブリットンは球界において長い間優秀なクローザーだったし、現在も素晴らしい投手だ。チャップマンの穴は十分に埋められる」とブリットンへの信頼を口にする。昨年60試合に登板して37セーブ、防御率2.21をマークしたチャップマンを欠くことになったヤンキースだが、その穴をカバーするだけの選手は揃っており、指揮官に不安はなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.