マンシーニ欠くオリオールズ FAのプイーグに獲得オファー

依然としてフリーエージェント市場に残ったままとなっているヤシエル・プイーグにオリオールズから獲得オファーが届いたことが明らかになった。日本時間7月12日、複数の関係者がメジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、オリオールズはプイーグの獲得に興味を示しているという。ただし、球団側はプイーグへのオファーについて明言を避けている。

プイーグはフリーエージェント市場に残ったままの選手としては最大のビッグネームだ。メジャー最初の6年間をドジャースで過ごし、昨年はレッズとインディアンスで合計149試合に出場。打率.267、24本塁打、84打点、19盗塁、OPS.785をマークした。類稀なる才能をフルに発揮しているとは言い難いが、レギュラーとして外野の一角を十分に担うことのできる選手である。

オリオールズがプイーグの獲得に動いているのは、結腸がんにより戦列を離れている主砲トレイ・マンシーニの穴を埋める狙いがあると見られている。また、外野のレギュラー格のアンソニー・サンタンデールとドワイト・スミスJr.が非公表の理由によって夏季キャンプに合流できていないこともプイーグ獲得への動きを後押しする。

オリオールズの夏季キャンプに参加中のレギュラークラスの外野手はオースティン・ヘイズとDJ・スチュワートの2人だけ。セドリック・マリンズとメイソン・ウィリアムスが開幕メンバー入りを目指し、スティービー・ウィルカーソン、アンドリュー・ベラスケス、パット・バライカといった外野を守れるユーティリティもいるが、厳しい状況であることに変わりはない。

チームへの合流が遅れている選手について日本時間7月25日の開幕戦に間に合うかどうかを尋ねられたブランドン・ハイド監督は「厳しい状況になるかもしれない。現時点ではわからない。今後の状況次第だね」とコメント。ただでさえ戦力が不足している状態からさらに主力選手が離脱し、指揮官は頭を悩ませているようだ。

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