対馬の不明男性海中で遺体発見 大雨の死者と認定

 対馬南署は、10日に行方不明となっていた長崎県対馬市美津島町の団体職員、阿比留研一さん(51)が、同町の高浜港内で遺体で見つかったと11日、発表した。
 同署によると死因は溺死。県災害警戒本部は同日、阿比留さんを大雨による死者と認定した。
 同署と対馬市消防本部によると、10日午前10時55分ごろ、阿比留さんの知人から「自宅を出たまま、1時間近く連絡が取れない」と同本部に通報があった。高浜川近くの田んぼのポンプを見に行ったとみられる。川は当時、増水していた。長崎地方気象台によると同町では当時、1時間に38.5ミリの激しい雨を観測していた。
 11日は同署や対馬海上保安部などが巡視艇やヘリで河口周辺などを捜索。ポンプから約800メートル離れた同港で、水深約3メートルに沈んでいた阿比留さんを潜水士が発見した。

 


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