F1第2戦シュタイアーマルクGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
エステバン・オコン 予選=5番手

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP エステバン・オコン(ルノー)

 Q3に進出できて最高の気分だった。そのうえ、トップ5に入ったんだからね! マシンの感触はとてもよくて、この難しいコンディションでも、すぐに自信をもって走ることができた。僕は雨のなかを走るのが好きなんだ。このマシンで好位置を確保することができて、すごくうれしい。

 何もかもがうまくいった。だけど、どんなときも改善できる部分はあるものだ。

 僕らのマシンはドライコンディションの決勝でも力を発揮すると思う。だから明日に向けて自信を感じる。明日もこの調子を維持したい。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=4番手

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP土曜 バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 予選は簡単ではなかった。今日はポールポジションを獲ることしか考えていなかったのだが、難しいコンディションだと、いつもとはまた違った形での挑戦になり得るんだ。

 タイヤに十分な熱を入れることができなかった。それから、予選の間ずっと右フロントのブレーキにグレージングが起きて、フロントアクスル全体の温度が一貫せず、ブレーキング中にマシンのポテンシャルを最大限に発揮することができなかった。つまり、ウエットで自信をもって走るのに重要な要素が欠けていたんだ。

 予選で苦労し、4番手という結果になり、がっかりしている。けれど2列目なら攻撃のできる範囲だし、明日はまた別の一日になる。僕らのマシンがレースでどれだけ強力かは分かっているから、楽しみだよ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=3番手

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 こういうコンディションで3番手を獲得できてうれしい。ウエットで走るのは挑戦しがいがあって好きなんだ。今日は自分の予選最高位を更新することができたから、最高の気分だよ。

 Q3終盤、路面コンディションがさらに難しくなっていって、どこで大きなリスクを取るかを判断するのが簡単ではなかった。間違いなく、これまで僕が走った中で最もエキサイティングかつ、緊張する予選だったよ。

 決勝を3番手からスタートできるので、大量得点を十分狙えると思う。ただしチェッカーフラッグまでの道のりは長い。明日のレースはドライになるから、状況が大きく変わる可能性がある。今夜すべての準備を整えて、明日頑張るつもりだよ!

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=2番手

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP予選 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 コンディションの関係で難しい予選だった。でも2番グリッドという結果を出せてうれしい。Q1とQ2は快適に走ることができて問題なかったけれど、Q3で雨が強くなり、路面の水量が増えると、少し苦労するようになった。オーバーステアがひどく、満足いくバランスではなかった。

 最後のアタックラップではもう少しいいタイムを出せたかもしれない。最後の縁石に乗って、4輪ドリフトのようになった。でもそれがなくてもルイスに勝てるタイムは出せなかっただろう。

 明日はドライコンディションでのレースになるから、また違う展開になる。優勝争いする速さがあるといいね。フロントロウからのスタートだから、大量得点できるチャンスは十分ある。メルセデスを苦労させたいと思っているよ。

(FIA会見で語り)前が全く見えなかった。前のマシンとの間隔が6秒以内だと視界はひどくて、ブレーキングゾーンが見えづらいんだ。楽しかったとはいえないけれど、みんなが同じ条件だ。

(スピンの前に、目の前に)セブ(ベッテル)がいて、ピットに入るところだった。マシンの色さえ見えない状態だったけど、セブだったと思う。(他のマシンに近づきすぎたことで)僕はアンダーステアになって、ワイドになり、コーナー出口の縁石に乗り、コントロールを失った。最終コーナーに向けて4輪ドリフトをしているようだったよ。

(スピンの後、無線で)「あーー(放送禁止用語)! 前のマシンに近づきすぎてこうなった」

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=ポールポジション

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得

(悪天候により延期の話が出ていたが)今日、予選ができたことをありがたく思っている。こういった日が大好きなんだ。誰にとっても今日の天候はとてもやっかいで困難なものだった。ほとんどの時間帯、自分がどこに向かっているのかも分からないような状態だった。

 最後から2番目のラップ、ひどいアクアプレーニングが起きて、口から心臓が飛び出しそうになった。でも、最後のラップはスムーズにうまく走ることができ、タイムを更新することができた。

 昨日は苦労したけれど、チームが問題の原因を調査してくれた。だから、今日は問題ないと確信して走ることができたんだ。たとえドライコンディションだったとしても心配はなかった。

 もちろんいつもポールポジションからレースをスタートしたいと思っているから、今日、トラブルのない予選を過ごすことができてうれしい。僕自身も全くミスをしなかった。ポジティブな予選だったから、明日が楽しみだよ。

(FIA記者会見で語り)昨日のFP2では深刻な状況だったけれど、夜の間に問題を探り出した。たいしたことではなかったよ。チームの皆がダブルチェックをして、データを見て、問題の原因と考えられるものを理解するために、細かいところまで確認してくれた。

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