会場の「誤記載」で試験開始遅れる 教員採用試験で県教委

 県教育委員会は12日、同日実施した公立学校教員採用試験の小学校一般選考で、受験者の一部の受験票に間違った試験会場を記載するミスがあり、試験開始時刻を45分繰り下げるトラブルがあったと発表した。希望者には再受験の機会を設けるなどの救済措置を検討するとしている。

 県教委によると、県立湘南台高校と県立藤沢総合高校を会場に約390人が受験。このうち湘南台高に集まった102人と藤沢総合高に集まった85人の受験者に、会場を取り違えて通知したため、電車と徒歩で両校間をそれぞれ移動してもらう必要が生じた。

 通知ミスは、受験票を発行した教職員人事課と、会場を設営した湘南三浦教育事務所との連絡・確認が不十分だったためという。会場に到着した受験者からの指摘で誤りに気づいた。

 県教委は予定通り31日に選考結果を発表するが、希望があった場合には再受験の機会を設けるなどの措置を検討する。

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