美しく土壌守るヒマワリ 雲仙・愛野のジャガイモ畑

ジャガイモ畑に植えたヒマワリの説明をする永野組合長=雲仙市愛野町

 長崎県雲仙市愛野町のジャガイモ畑で、春と秋の栽培の合間に土壌に栄養を与える緑肥(肥料)として植えたヒマワリが咲き始めている。8月中旬ごろまで順次、大輪の花が開くという。
 緑肥は、畑で栽培して土壌にすき込み、次に育てる作物の良質な肥料となる草類。梅雨時期などの降雨による土壌流出を防ぐ効果もあり、特にヒマワリは景観を美しくしている。
 同町の愛野展望台近くの畑では、愛津原馬鈴薯生産組合(永野秀明組合長、16人)の生産者が約10年前から、春作の収穫後に国道251号沿いの約2~3ヘクタールでヒマワリを栽培。開花まで約40日かかることから、7月初旬までに種をまき、お盆の時期に花が咲くようにしている。
 今年は長雨で種まきの時期を逸したため、栽培面積が減っているという。永野組合長(58)は「お盆に咲かせたいがなかなか難しい。見物客が毎年増えているので、組合員で協力して、たくさん植えるようにしていきたい」と話している。

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