マックス・リヒター、「世界人権宣言」からインスピレーション得たAL収録曲「Mercy」先行公開&日本盤発売も決定

Photo Credit Mike Terry

ポスト・クラシカルのジャンルの代表的な作曲家のひとり、マックス・リヒターが、9作目のスタジオ・アルバムとなるニュー・アルバム『ヴォイシス』収録曲「Mercy」を先行配信し、ミュージック・ビデオ(MV)が公開されている。  

『ヴォイシス』は、「世界人権宣言」からインスピレーションを受けて、構想10年以上をかけた作品だ。

英国アカデミー賞受賞アーティスト/映像クリエーター、ユリア・マーが手掛けたMVは、世界で日々繰り返される残虐性、人権や人としての基本的な威厳が脅かされている現状を描くのではなく、人は優しくなれるのだという可能性を人々の記憶を通じて描いている。これは7歳でイギリスに渡り、それまでとはまったく違う世界でどうすれば良いかわからなかったユリア・マー本人の記憶がもととなっている。

同MVについて、ユリア・マーは次のようにコメントしている。

ファウンド・オブジェ、すでにあるものを「発見」し「生かす」手法の生態学がとても気に入っています。つまり、造形の過程で、環境に残す足跡はごくわずかだと言う点が。素材の中にはそれぞれの歴史が引き継がれていて、それらがまったく予想外のものと並べられる時、新しい意味を持ち始める。

そこに昔から惹かれてきました。映像的な慣習を捨て、「発見」した映像を用いることで得る視野は、私に自由を与えてくれます。ある意味、ロックダウンは私にとってはパーフェクトな状況を作り出してくれました。

女性が1人で作るビジュアル・ポエトリーに資金を出そうなんていう人は、これまでいませんでしたから。でもロックダウン下であらゆるルールが変わったんです。

なお、『ヴォイシス』の日本盤が9月11日に発売されることも決定した。

■商品情報

マックス・リヒター『ヴォイシス』

2020年9月11日発売  

品番:UCCD-1481/2

価格:3,000+税

※デジタル・リリース2020年7月31日

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