都内の劇場で集団感染 出演者と観客合わせ30人

東京・新宿にある劇場、新宿シアターモリエールで6月30日から7月5日に公演された舞台で、関係者30人が新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。

30人の内訳は、俳優の山本裕典さんら出演者が16人で最も多く、スタッフが5人、観客9人です。また、映画コメンテーターの有村昆さんは2回観劇した後、出演者とあいさつを交わしていました。

主催者によりますと、出演者の1人が公演の途中で体調不良を申告していましたが、抗体検査の結果は陰性で、体温も規定の範囲内だったため、出演を続けていたということです。

公演では感染症対策として、座席を減らしたり劇場を出入りする全ての人に検温・消毒・マスクの徹底し、幕間の休憩時間には換気を行い、密を避けるために普段は使わない部屋も楽屋にして3カ所に分けていました。しかし、多くの感染者が発生してしまいました。

さらに、感染拡大の恐れがあります。シアターモリエールで感染した出演者のうち1人が、陽性が判明する前の7月6日、別の劇場の舞台に出演していたことが分かりました。

今回の舞台を中心とした集団感染について、東京都の小池知事は「イベントも多くなるので、今後の進め方に関わってくる」と話し、会場と主催者を調査する方針です。

© TOKYO MX